2007年2月11日 (日)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑯>

<ピッコロマーチ>

Jからエンディングまで

ここのパッセージ運動は、はからずも、Kまでと、Kからの前半、後半にわけて練習するといいのではないだろうか。

そういう曲想にも感じる場面である。

アイススケートのように、前に進む美学の前半。

冷静に1拍づつを分析しながら、かつダイナミックにエンドを飾る後半。

そのような申し合わせを作るといいかもしれない。

・・・・

大事なのは、あくまでも正確なリズム運びだと思う。

いかに八分音符を正確に刻み、音形を作るか。

その勝負だろう。

この曲を通して、その精度を問われる。

そして、そのクライマックスが、この部分だと思う。

・・・・・・

エンディング

お伽噺を、子供に聞かせてやる。

そのストーリーが終わるのは、Lの2小節目。

最終の2小節は、、、「はい、おしまい。」

このお伽噺をしめくくるのは、その一言だと思う。

(ピッコロマーチ解説:終了)

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2007年2月 9日 (金)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑮>

<ピッコロマーチ>

J~

全体が3つの音の流れに分かれる。

そして、その流れは曲のエンディングまで持続しているようだ。

・・・・

J・アウフタクトから入るグループ。

J・2拍目からのグループ。

J・2小節目のアウフタクトからのグループ、の3グループ。

・・・・・・・・・・・・・

この3つのパーツは、ここまでに出現したラインの変形ってことかな?

参考音源では、そんな風にぼくには聴こえた。

だから、なんとなく終盤戦を臭わされる。

それにあわせて、先打ち、あと打ちのキザミ組。

これも、より激しさを増している。

こちらはメトロノームのように正確に、全体を引き締めにかかっている。

・・・・・・

最初に書いたように、ここは、おとぎの国の小人たちが楽しく踊りまわり、曲の印象付けを仕上げる部分。

イメージトレの威力を発揮したい。

音源は、大きなオルゴール。

それもフル回転で鳴っていて、はちきれそう。

・・・・・・・・

ここらあたりは、十六分よりも八分音符をすべらせかねないところ。

精神的に油断しているからではなく、テクニカルな理由から、それが懸念される。

特に八分が8個並んでいる箇所は、後半の4個が団子になったり、2個づつなかよしになって勝手にひっついたり、ゼッタイにありえるから、実際の楽譜をネタにして徹底的なメトロ練をしたいところ。

リズムトレーニングは、若いうちに半年間、集中して行なえば、一生使えるくらいのリズム感が身につくと思います。

思い切りやっても、時間が取られたとしても、まず損はしない。

これから本番までの6ヶ月。

この曲のリズム・パッセージを分解して、やってみてはどうでしょうか?

真剣に勝負をかけてみたらいいと思います。

(つづく)

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2007年2月 8日 (木)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑭>

<ピッコロマーチ>

I~

最初の4小節。

リズム的に左右に揺さぶりをかけるところ、というセッティング。

指揮者も肘(ひじ)を振って遊べる(笑

・・・・・・

木管と金管が真っ二つに分かれてコンビネーションする。

で、それを接着するのがトランペット。

スコアの上でも、そのように見事に区分けされている。

・・・・・

旋律は木管のほう。

ただひたすら、音形に注意して四分音符を打ち鳴らす。

ここは、この後の接続部を引っ張り出すための盛り上がりを、各小節3・4拍目の音程変化によって作っている。

そのことを理解し、各小節の、最後の3つ目と4つ目の四分を集中力をもって吹ききることだと思います。

・・・・・

金管ですが、ここのリズムメイクは、曲の主役級だと言っていいと思います。

シンコペーションの精度を問われる場所!!

ズチャツカタツタツ、~このリズムの展開。

キレのある表現を。

ここの「 ツ 」は、すべて、大きいほうの「 ツ 」です!

たとえ、音の鳴っていない「ツ」であっても、また表の拍のキザミをやっているパートであっても、それを感じながら演奏します。

「ツ」の長さ、存在感が大切。

そこに、曲として重要な意味が生まれます。

・・・・・・

そして後半の4小節。

四分と八分だけで形成された間奏部分。

ひたすら音形とリズム、音量の変化に留意して、正確に進める。

基礎演奏能力が問われる、、、いや、腕がなるところ、かな??

>p→p<’’’人の顔とちゃうで(爆

(つづく)

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2007年2月 7日 (水)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑬>

<ピッコロマーチ>

H~

八分音符の持続。

・・・・・・

ここの、フルートさんの役割は???(+エスクラも)

まるで、

~体育の先生の、ホイッスル?

~救急車の、ピーポーピーポー?・・・

いや違う。そういう付属品的な役割ではないんです!

実は、この曲の特徴をつけています。大切な場所ですよ。

・・・・・

ほかに、これほど重要なオブリガートがあるだろうかって。(笑

これがあるから、『 ピッコロマーチだ! 』ってわかるくらい、シンボリックな所!

この曲をコンクール本番で吹いたフルートたちは、たとえ何十年たったあとでも、この八分音符を思い出す!

それくらい重要で、すべてを左右するくらい、大切なんです。

ここで、審査員をうならせてください!マジです。

正確なキザミで、覇気を携えて、そして斬新に。

音をぶれさせない冷静さ。苦しい練習の成果を!!

・・・・・

5小節目からの木管群。

まずはタンギング。

アタックの瞬間に音が変形したり、タンギング自体のパンチ音が聞こえるようだと、ここのリズムアクションにはついていけません。

ダイナミクスにかかわらず、テヌート、アクセント、スタッカートすべてに対応するタンギング。

これって、クラ吹き、サックス吹きに限らず、みんな挑戦する課題なんですョ、実は。

この際、それをマスターしよう!

そして、せっかくコンクールなので、それを評価してもらういい機会だと思いましょう(^^♪

これを発想の転換、という。(笑

それと、音が荒れやすいパッセージだから注意!

ついつい大きく、太く、たくましく吹いてしまいがち。

まぁ、それも間違いではないけれど、荒っぽいのだけはだめだよ((^_^ 。。。

シングルリード楽器の立場で言うと、一箇所に集中した息を、力ではなく『圧力』をもって楽器に吹き込む。

この集中を持続させること!

歯でしめず(むしろ開けて!)、一気の息を柔軟な呼吸で楽器に注ぐ。

・・・・・

息の流れと、タンギングのコンビネーション。

それをメトロ練で体得できれば、絶妙のリズムアクションが生まれると思います。

(つづく)

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2007年2月 6日 (火)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑫>

<ピッコロマーチ>

G~

Trioの後半。

クラ&サックス族がソリに加わる。

歌い方自体は、前半部分と同じです。

違うのは楽器構成が変わること。

リード楽器たちが満を持して主旋律で登場。

ここは、クラ族の意地を見せよう!それ、勝利だ!!

オー!!

。。。というわけでもないのだが。

なんとか、響きを最大に生かした活躍をしたいところだよね。

・・・・・

それには何か『 仕掛け 』をしたい。

美しいところ。印象に残る演奏箇所を作る。

そんな細工をしてみてもいいのでは?

そのアイデアが、団体ごとに出せるといいと思います。

・・・・・

参考演奏の大阪市音楽団の場合。

今回は、このTrioでそれをやっているように聴こえる。

Gの3小節目の2拍目から4拍目。

この3つの四分音符と、次の小節の最初。

これら、音楽的には連続する4つのアタックの発声技法が統一されている!

それもクラとサックス、それに旋律全員!

・・・・

これによって、スムーズで質感の高いレガートに仕上がっている。

、、、ある種の『 テヌート&レガート 』奏法ではないでしょうか?

・・・・

タンギング技法のようです。。。

(つづく)

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2007年2月 5日 (月)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑪>

<ピッコロマーチ>

Trio~

仕切りなおし、という言葉があるけれど、まさにその事。

激しかった前半戦を忘れさせ、雰囲気をガラリと変えたい。

2小節のイントロがすべてを握っている(かも)。

・・・・

F~

全体を、大きなレガートが覆っている。

ファゴット・テナーサックス・ユーフォニウムのソリに加え、グロッケンがテーマをたたく。

力強さは必要だが優しく、ブライトマーチだが前のめりにならず、あくまで大きいスラーのなかの推進力。

ここではグロッケンが大変。

スラー表現が難しいよね、、、(汗

スナップで軽くはねさせるようにすると、管楽器のレガートにあわせることが出来ます。

ひじを少し下ろすようなフォームを使うと、いいレガートができるかもしれません、、、

指の先端で押さえつけないように注意。

(つづく)

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2007年2月 4日 (日)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑩>

<ピッコロマーチ>

E~

ここのダイナミクスはmf。

つまり、それまでクレッシェンドしてきたかと思うと、Eの頭で急に小さくすることになる。

曲のメリハリづくりの箇所であることに留意すること。

そして大切に。

見落としやすいことですね。

また、正確なリズム運びを!

スムーズな印象をこのあたりで与えておきたいですね、中盤戦のヤマなので。

Fのアウフタクトは劇的に!マルカート!

うまく演奏するポイントは、音量でなく音のキレを重視し、重さを感じさせないことです。

その辺、参考演奏の大阪市音楽団はうまいです。

録音の際は40名そこそこのメンバーだったようですが、入念なゲネをやり調整をしたそうです。

その結果、鮮明でパンチのある音の輪郭を、曲のいたるところで聞くことができる。

とても気をつけて演奏してくれています。

(つづく)

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2007年2月 3日 (土)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑨>

D~

マーチなのでTrioに持っていくための接続部、という意味も持っていますが、なぜか、その前の、Cとの関連性のことを思います。

本来ならば、Cを多少、変化させてTorioに持っていけるわけなのですよ。

しかし、それをせず、もう一回、大きな波(Vargue)を曲に与えている。

ひょっとして、あとで書き加えられた箇所ではないだろうか?

熟慮されたうえに再編成された難所。

力のある作曲家ですね。すごい。

・・・・・・・

ここの特徴は三連符。

一般的に、マーチにでてくる三連符は、それだけが特段に強く表現され、それでOKのような風潮があるかもしれないですが、この曲の場合はそのまえのCとの関連性が強く、Cの波がカタチを変えてもう一回、という印象のものです。

冷静にテンポをまとめ、かつ大胆に、雄大に演奏したいものです。

もうひとつ加えれば、EへのつなぎでもあるDが、じつは単独でもこの曲のダイナミックな側面を表現する重要な役割を果たしています。

(つづく)

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2007年2月 2日 (金)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑧>

<ピッコロマーチ>

C~

う~ん、、、ダイナミックなきれのいい部分やねぇ!

惚れ惚れする。。。

まず、キザミをする、木管・金管連合軍。

たとえスタッカートの十六分であろうと、指定された、それぞれの音符の長さをたっぷりと聞かせることがとても重要。

それによって、意図される、スケールの大きい演奏にすることが出来る。

また、対比の(本来は主役のはずだが)Tb、Fgt、Bcl、Bsax、Euph、Tuba、弦バスの主旋律組は、音量もさることながら、一体感をもったサウンドが要求される。

パート数はあるけれど、あたかも一人で演奏しているかのようなラインの形成。

それでいて、音量があること。

多人数のキザミ組に負けてはいけないんですよ、ここは。

・・・・・・・

Dまえ2小節

Dでの展開を前にしての、いわば2小節にまたがるアウフタクトですね。

これまでの前のめりなリズムメイクではなく、一歩、置いたサウンドを作ろう。

落ち着いて、大人のクレッシェンドを行ないたいところです。

(つづく)

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2007年2月 1日 (木)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<ピッコロマーチ⑦>

<ピッコロマーチ>

B~

主旋律の行進にフルートが加わり、より力強さが増す。

また、ピッコロのオブリガートや、テナーサックス・ユーフォニウム・ファゴットの中低音トリオの副旋律への参入で、急ににぎやかになる。

旋律のラインそのものの構成はほぼそのままの繰り返しになりがちなところなだけに、この変化は面白い。

主旋律も、実はmpからmfにパワーアップの指示がされている。

同じ旋律のリピートのなかで、これだけの状況変化をつけて曲はだんだん進化している。

全体合奏の渦の中で、このコントロールがされるかどうか?ですね。

微妙な戦いだが、やりがいのあるところである。

(つづく)

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