2007年3月28日 (水)

吹奏楽 コンクール課題曲攻略のために⑥

<吹奏楽 コンクール課題曲攻略のために>

縦の線を合わす。

このことは、最近、色々な方たちが『必ずしもあっていなくても』的発言をする傾向がある。

先日も、ある著名な方が、セミナーで言っていたようだ。

ほんとうにそうなのだろうか?

・・・・

一応、基本的防御策を張っておくけれど(笑

それをいえるのは、ご自分の演奏が、完璧な縦の線をあわせられている場合だけ。

それが出来てからならば、『少しくらい』的発言は、ぼくが許してあげよう。。。

縦の線の合わせる方法は、多分、そんなに何種類もないはず。

であれば、その方法を知っていてしかるべきであり、必須なのです。

肝心の演奏で縦の線がぼろぼろなのに、『少しくらい合ってなくても』は通らないぜ。

まず、完璧に合わせられる方法を知り、実際に合わせる。

それからアレンジによって、少し雰囲気を変えてみるのであれば、そのとき初めて『少しくらい』の理論が成立する。

そのあわせ方の基本的練習方法は、本編の『ピッコロマーチ解説⑤』あたりに書いたような気がします。

ためしに見てみてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「合わせなさい!」

「はいっ!」

そんなアホな練習風景を、ぼくは二度と想像もしたくもないし、思い出したくもない。

それで合うのなら、あんたとこのバンドは天才じゃ。

「合わせろ」で合うのは、日本では「シエナ」と「大阪市音」だけである。

(つづく)

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2007年3月 7日 (水)

吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅳ攻略のために⑤

<課題曲(マーチ)攻略のために>

今年の課題曲を、クラリネットで一通り演奏してみたが、けっこう簡単に演奏できてしまう。

長いコンクール練習期間中、ずっと曲の完成度を上げ続けることが難しい曲、ということかもしれない。

(飽きずに、演奏精度を上げていけるかな)

・・・・・・・・・・

この場合の「完成度」とは、譜面どおりの指使いが出来るようになるという単純作業を指しているのではない。

それは2~3日で卒業して、肝心の練習(精度、アーティキレーションの構築)にとりかかり完成させなければならない。

まさに、そのことを熟知し、重きを置かねばならないのである。

・・・・

言い方を変えれば、それができる指導者が必要っていうことにもなる。

まさに指導者次第。

指導者、吹奏楽部顧問、指揮者によって、すべてが決まるかもしれない。

いいも、悪いも、すべての結果は指導者のせいにしていいよ(爆

・・・・・・・・・・・・・・・

で、今回。

指導者が生徒に教え、行なわせるべき「肝心の」練習内容を、一部羅列(汗、、、

〇音の出し始めの音形

〇その持続

〇音色の積極性

〇タンギングの精度の向上

〇息のスピードのマスター

〇音の張りと、ダイナミクスのこと

〇音程保持

〇アクセント、テヌート、スタッカートなどの効果的演奏技法

〇最小量の息で最大効果を挙げる呼吸法

〇メロディに関する演奏技法、、、Etc.

つまり、正確なリズム、音程を保ち、メロディの整備を心がける。

まさに、たった(?)これだけでも行なえれば、基礎はある程度できてしまう。

完成度のきわめて高いマーチばかりの今年。

その完成度ゆえに各個人が自分の演奏をすれば、勝手に曲が出来上がってきてしまうのである。

だから、指導者のやることは、ひたすら個人指導中心。

各演奏者(学校であれば生徒たち)の能力アップに努めることが、即、好結果につながるのである。

あとは、それができる指導者かどうか、であろうか。

(つづく)

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2007年3月 2日 (金)

吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅳ攻略のために③

<課題曲攻略のために>

今年はマーチの年。

だからといって、練習方法がガラッと変わるわけではないけれど、それでも変奏や曲想転換を繰り返す曲ではないのは確かであり、ある意味、この年に当たった学校バンドはラッキー感覚がある。

だって、去年や3年前のわが身のことを思い出すと、真剣、そう思うよ、、、汗

楽器を吹き始めたての1年生が「風の舞」や昨年の課題曲群に挑戦させられる現状は、どう見たって順当とは思えない。

また、一年ごとのシステムの変わり身。

学校バンドの新陳代謝が1年後とであるという事実。

連盟側の勝手とはいえ、その難易度の差が1年ごとに押し寄せる学校の生徒たちのこと、それ自身を、当の連盟はどう考えてコンクールをやってきたのだろうか。

素朴な疑問です。

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それはさておき、マーチを攻略するにはという、基礎のこと。

この問題は大問題ですね。

リズム表現があまり変幻しないマーチで、審査員の待ち受けている中、自己表現しなくてはならない。

その上で、他団体との差別化(うちのほうがうまい、と認識させる必要)を図らなければならないのです。

(それがコンクールにおける優劣ですから。)

・・・

マーチならではの演奏効果の上げ方。

そういう練習方法が学術的にあるわけではないのだけれど、ある例としてのハウトウは、各個人が語れてもいいのではないだろうか。

そういう意味で、すこしハナシを進めます。

(つづく)

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2007年3月 1日 (木)

吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅳ攻略のために②

<課題曲攻略のために②>

自分の音を確立すること、です。

・・・

それって、いったい何なのでしょうか?

別に、たくさんの吹奏楽仲間が一緒に吹いているのですから、一人くらい、音がかすれたり破裂音が混ざっていたりしていても、わかりっこないではないですか(笑

なのに、なぜ、そうまでして、自分の音を気にしないといけないの??

・・・・・・

それはね、どんなに大きな編成の楽団であっても、基本は、一個(ひとり)の音、であるからなのです。

80名の楽団の音。たとえどんなtuttiであっても、ひとりひとりの旋律がからんで聴こえているだけであって、もとの音は、一本の楽器がどのようにしてソロを吹いているか、なのです。

もちろん、この場合、伴奏もソロ演奏に違いありません。

主題や伴奏の「音」に、「これは旋律」「これはキザミ」なんて書いているわけではあるまいし(爆

音楽のもとは『 ソロ 』です。

ひとりで吹いているときの実力、それこそが、その楽団の実力なのです。

・・・

だから、楽団(吹奏楽部)の力をつけようとするときには、ひとりひとりの演奏力を伸ばしてやるべし。

ソロ教育をすることによって、その楽団の演奏能力は、飛躍的に高められます。

・・・・・・・・

では、どうやって???

音楽は、奏でるほうと聴くひとの情報交換作業といっていいと思います。

その基本に立ち返っての「聴く」作業。

自分の演奏をテープとかに録音し、自分で聴くこと。

ここで大切なのは、仲のいいお友達とか先輩とか先生ではない、「自分」で聴くことです。

そして、必ず「録音」すること。

吹きながら聴いているだけでは、自分の音の学習になっていません。

何回も録音を聴き、そして、サンプルとなる演奏、(ここでは大阪市音楽団の参考演奏でしょうか)との比較を自分でやることです。

徹底的に、その両方を聴くこと!

そして自分の力で、比較すること。

ここでも、大切なのは、他人の意見を一切、聞かないこと。

この段階で他人の意見を聞くと、(少しでもダメ)自分の有効判断力(心理学ではセンサティビティリズムという)が効かなくなり、能力は反対に減退してしまうのです。

あくまでも、自分ひとりで演奏し、録音し、聴き、聴いて聴いて、聴きまくり、比較する作業を繰り返す。

そうすることで、演奏に対する判断能力が付き、基礎能力が向上します。

(つづく)

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2007年2月28日 (水)

吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ~Ⅳ攻略のために①

<課題曲攻略のためには>①

いくつかの基礎学習が必要だと思います。

まず、リズム感の習得をしなければなりません。

楽譜のとおりに演奏できているつもりでも、審査員の耳ではそうではない、というのは吹奏楽コンクールでは通用しないのですが、実際は、そういうケースが多いのではないでしょうか。

審査員の耳は、そう甘くはありませんよ。

みんな、激烈な競争を勝ち抜き、現在の地位を確立した歴戦の勇士たちなのですから。

そして、みなさんの演奏をきけば、演奏しているあなた自身よりも、あなたたちの演奏のことを理解し、判断できるレベルなのです。

・・・・・・・

先日、書かせていただいたのですが、4つの十六分音符を正確な長さで演奏できること。

このことが音楽において、とても重要な演奏課題の一つなのです。

どれだけ不可欠で、大切なことか、顧問も生徒も、理解されているのでしょうか?

・・・

それでは、そのためにはどうすればいいのか?

これは、皆さん自身が考えて考えて、考え抜いて答えを構築していくことが求められます。

そして、それには何年も何年も、時には何十年にも及ぶ練習、修行が必要かもしれません。

本当に、それはそれは大変な作業ですね。

でも、音楽の修練には、それが不可欠なのだと思います。

そうして、そうやって精度を高めぬいた者だからこそ、聴く人たちに満足感を与えられる・・・それが音楽の正体です。

ここ数年、多くの学校の演奏を聞かせていただいたのですが、やはり、最初に気になるのが、この『 リズム不徹底 』でした。

リズムを正確にきざめるようになる、もっとも必要な練習がまったくされていない。

、、、(生徒というより、むしろ教員のみなさんの問題だと、ぼくは思うのですが。)

これは、言うならば置き去りにされた宿題のようなものですね。

たとえれば、毎日、学校で出される宿題を、何日も、何週間も、何年もやっていないのと同じことなのではないでしょうか。

そして、ついには、宿題をださないまま、勉強したような錯覚が起こり、必要性も感じなくなり、そのまま卒業してしまう。

そんな演奏を、多くの皆さんはされてないでしょうか。

ともあれ、もっとも肝心な練習方法を構築できていない。

そして、その方法を即刻、確立することこそ、指導者に課せられた仕事だと思います。

(つづく)

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