2012年7月 3日 (火)

課題曲解説:さくらのうた⑪

この曲のテーマが「さくら」であり「うた」であることを最大に気にしたいです。

そして各フレーズに出現する「アンサンブル」「ソロ」「テュッティ」。

このたてわけをする・・・

作者が明確に記されていることが、まったくそのとおりに、克服課題だと思います。

////

テーマの「さくら」を叙情で「うた」うことが、まず、1点目ですね。

曲想を研究、理解したうえで、各自がメロディを流せるようにしたいと思います。

8小節、16小節ごとのフレーズを、その時々に応じたストーリー性を持って語れるようになることです。

それと同時に、演奏技術です。

「アンサンブル」なのか、「ソロ」なのか、「テュッティ」なのか。

今自分が奏でているのは、そのなかのどれなのかが明確にわかり、この3つを「たてわけ」られなければなりません。

・・

その起点から、、

アンサンブルの合わせ練習で何をどう完成させるのか?

だれがどのくらい音量を押えるのか出すのか?

各楽器のソロ演奏を向上させ、安定させる。

リズムの統一を図りユニゾンを完成~~

さあ、これから最終の仕上げが待っていますよ。

そして・・本番では演奏に親しんでください。

この課題曲で一生の思い出をつくれるような、貴重な練習時間を費やしてください。

(おわり)

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課題曲解説:さくらのうた⑩

G~

ここは木管楽器にとっては、正念場です。

音量的なものでも、主役でもない部分なのですが、見せ場の一つです。

「アンサンブル」・・

ここに、作者の主張がありましたが、それは、まさにここのことだと思います。

音域の広さ、楽器の用い方など、バリトン音域から、上はピッコロに至るまでの全木管楽器が意思統一して、アンサンブル精度を上げていってください。

・・

ポイントは、十六分音符を中心に行なう、「なだらかな、掛け合い」です。

主題を歌わせながら、それに適切なオブリガートを添いあわせます。

この控えめな役目に、広い音域の木管をあてがった(選んだ)ことに感銘を覚えます。

なんというか、、、

静かで豊かで、深い。

普遍的な何かを模索する様な、作曲家魂を感じる場面です。

・・・・

86の、アクセントの部分。

これが、この曲の、いわば頂点です。

それを境に、集束に向かいます。

ほんの、一拍にも満たないクライマックスですが、崩さないように、丁寧に表現してほしい。

楽器によって、コントロールがしにくいですが、たとえば、3番Tbなどは破裂音にならないような配慮が要るだろうし、チャイムは突出しないような工夫がいることでしょう。

それに、木管低音は、全体の音の「核」です。

吹きながら、一体感のムツカシさ、テュッティの大切さを知りながらの勉強かもしれません。(笑)

////

H~

Cantabile

ここの最終目的地は、エンディングです。

つねに、その意識を曲の完成に繫げてください。

その結論が出れば、音量表現にも方向性が生まれるのではないかと思います。

最初の8小節は、主にスケール勝負です。

その上、フルート属とクラリネットたちには一生モノとなる十六分練習の素材まで用意されていることに感謝sign03

レガート奏法の完成目指しながら、楽器間でのアンサンブル練習、それも、個人同士のコソ練が身を結ぶことでしょうsweat01

あ~、貴重な夏休みになるかもな~~happy01

(つづく)

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2012年6月29日 (金)

課題曲解説:さくらのうた⑨

69小節目から。

ティンパニに続いて、テューバ&SBもリズムを担当することになります。

ディナミクはpianoですが、作者の曲説明にもあったように、3つの要素「アンサンブル」を明確にしてほしい部分です。

弱音ではありますが、正確に、しっかりほしいところです。

その土台に、多くの楽器が乗ってきます。

///

先日も書いたのですが、たとえば練習記号Fなどでも、そこで転調していながら、曲想的にもすぐには転換しないで、インターバルを置いているようです。

ここでいうなら、F、つまり67小節目では66小節目(以下、小節目を略)の収束に用い、68を、曲想展開のためのインターバルに使っているようです。

そして69アタマからリズムセクションが強化されて期待感を醸(かも)し、69の4つ目の八分音符から、やっと新たなラインが引かれているようです。

その間、演奏側には、その期待感を高めて持続させるための「アゴーギグ」が要求されるのだと思います。

・・

70でのアイテム、ハーモニーを見てみると、低音を担当しているのはホルンです。

この実音Dですが、けっこう浮いてくるような音域では?(笑?)

あ、そう、やっぱり、、sweat01

それに、実質4小節のロングだし、貴重な響鳴音なので、正確に、ヨロシクお願いします。

・・・

強弱、のことですが、このあたり多くのアイテムが重なってきているため、パートごとの音量バランスを、練習で指針を示した上で実行することが必要だと思います。

音量を抑えるべきパートが・・ここと、そこと、、ウチと、、(笑)

う~ん、、、申し訳ないな~~sweat01

(つづく)

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2012年6月28日 (木)

課題曲解説:さくらのうた⑧

中間部の到来です。

Fの頭で転調するのですが、そのハーモニーが、けっこう、△□×◎・・

スコアだけじゃ、どんな音だかわからん。。。(笑)

通常の3和音ではないわけですね。

借用された音が加えられている???

でも、それが、また素敵だったりして~~heart04

ここは多分、現代曲のテイストで書かれているのだと思います。

普通に転調して、、ではなく、その前に、おしゃれな響きを・・

そんな、作者の意気込み。

そして曲の進行とともに、今までのコラールな響きに、変化を与えています。

・・・・

Fから多用されている、リズム。

『タ--タ、タツ』

6/8拍子で書かれているものの、大別すると、ここの狙いは、ゆっくりした2拍子ではないでしょうか。

中世のころ用いられた、横に一歩ずつ移動するような、古舞踊。

リズムとしては、それに間違いないような気がしますconfident

符点八分、十六分、八分、、なのですが、楽団内で奏法を統一するためには、

○ 符点八分・・ややテヌートして落ち着かせる

○ 十六分・・控えめな表現

○ 八分・・短めに切る

といったイメージに統一するとよいと思います。

//

クラ&サックスのシングルリードの場合、一回一回の音の区切りでアンブシュアを変えないことが原則。

パッセージの間、どうしていればいいかというと、唇(くちびる)で「やさしくはさんでいる」んです、マッピを。

噛(か)み込まず、力を入れないでセッティングして、そのままでスムーズに発音、、この繰り返しです。

・・

実は、このリズムを繰り返し練習すると、クラ&サックスにはいいことがあるかも、、、(笑)

ひょっとすると、無意識に、『ダブル・タンギング』ができるようになるかもしれませんsign01

ただし、それは正しいリードセレクションをしている場合に限るのですが。

///

F3小節目の和音。

ここは、曲の輪郭を聴かせるためにも、はっきりした響きが必要な部分だと思います。

ただし、無理をしない!

楽に・・ゆったりしたイメージで全体合奏を成功させて下さい。

(つづく)

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課題曲解説:さくらのうた⑦

D~

Grazioso (グラジオーソ)。

ここからの注意点は、これまでのレガート演奏に加えて、少し「ビート感」を出すことだと思います。

かといって、それをあまりにハッキリクッキリしてしまうと、計算された曲の展開速度を速めてしまうことになるかもしれません。

つまり、フライングです。

そうしないために、ここではバスクラとユーフォ・チューバ・SBのリズムを、すこし鮮明に表現できればよいと思います。

各小節の「4つ目の八分音符」を、アクセント気味に響かせることをお勧めします。

「ポン!」って、行っちゃうんですね(笑)

・・・

それと、ピリオド奏法で、歯切れよく、正確に運んでください。

同じ編成でEからも同様です。

タンバリンの同調したアタックももらいながら、リズミカルに進めてください。

////

Dのフルートソロは、素朴なレガートで。

流麗さがいただきたいところ。

ここの表現は、感性で勝負ですね。

美しい個人技を見せてください。

・・

Eは、ラインそのものはDとさほど変わらないようなスコアメイクにも見えますが、参加する楽器群が増え、その分、音量も自然増加しています。

無理のない表現で、盛り上げを図ってください。

そうやっておいて、61小節目アウフタクトの、木管の7連符につなげます。

つまり、音楽的に、Dから、この木管の7連符までは、ひとつの流れになっています。

まとまりのある、一貫した「かたまり」なので、どこかが突出したような音にならないような慎重な練習も必要ではないでしょうか。

そして、大きなレガート進行のなかにも、横に揺さぶるような「うねり」といった表現も、ここでは有効だと思います

(つづく)

 

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2012年6月11日 (月)

課題曲解説:さくらのうた⑥

37、38小節目。

ここの低音楽器たち。

八分音符をしっかりと聴かせるようにしてください。

それも、輪郭をはっきりさせて、それが浮き立つように!

全体を、しっかり表現して曲を安定させるためです。

Cに向かうクレッシェンドでの盛り上げ方。

ここは最後まで、たゆむもとなく、しっかりcresc.する必要があります。

///

イントロ~A~B~、、ときましたが、主なメロディの流れは一本だよね?

つまり、大きな意味での題材は変えず、ここまで保持され続いているわけですね。

なのに、十分な起承転結・・・ストーリー性まで感じられ、また、それが多彩に表現されています。

見事な曲ですね。

////

そして、C~

木管楽器中心の受け継ぎ。

冒頭で見せたような「導入」があります。

素朴に歌い上げるラインの受け継ぎの大切さ!

ここでのサックスは、その前の木管の問いかけに呼応させるように、その受け継ぎを上手く成功させてください。

そして、その後の金管群とのバランスも、アンサンブルを上手く乗せて行って下さい。

C4小節目と5小節目のホルン、ユーフォニアム。

譜記されてはいませんが、これは実質、2拍3連符ですね。

おしゃれに行こう。(笑)

それが終わると、さあ、いよいよ展開部につなぐ、中間部の盛り上げがまっています。

・・・・

47小節目のアタマを頂点とするクレッシェンド。

この効果を十分に上げたいところなのですが、どうも、表現過多になるような予感(笑)

つまり、不要なアタックや、鳴らしすぎにならないか、気になる・・

ここは、金管中低音だけでのアンサンブル精度を聴かせるところ。

あくまで、美しさ、を念頭に置いた演奏を心がけることだと思います。

47,48小節目のサックスは、プラルトリラーで引っ掛けやすいです。

シーソー(サイドキー)が難しいけれど、ここは、滑らないように正確さを求めてください。

そして、常に小さめにストロークをするようにしてください。

(つづく)

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2012年6月10日 (日)

課題曲解説:さくらのうた⑤

B~

ストーリーを少し前向きに進めるところ。

なので、Bの1拍前に入るTb、Bsn、Bcl,Bsax、Eup,Tuba

などには、Marcatoを要求されます。

これは、楽譜には書いていませんが、しっかりと吹き分けてくださいね。

・・

Bアウフタクトのあるメロディ楽器。

主題なので、曲を展開させる仕事にも期待です。

16小節ごとに大きいフレーズがあります。

しかし、その半分の8小節での区切りもあります。これにも注意してくださいね。

ブレスタイミングは8小節で間違いありませんが、曲想としてのくくりは16小節です、

・・・・

クラリネットB♭2番3番、それにアルトクラリネットでのオブリガート。

あえて、1番をはずして、2、3番とアルトクラに託したことに感謝。(笑)

うれしい配慮。。

合いの手ではあるものの、ここでのそれは、主役格です。

というのは、審査員は、間違いなく、ここをマークしている!

がんばれ、セカンドサード~~sweat01

ここでのポイントは、各小節、二つ目の十六分音符。

それを、滑らさないように慎重に鳴らしてください。

そして歌ってくださいね!

思っているほど、ここの十六分は速くないです!

メトロ練で十分、クリアできます。

・・・

あまり目だたなそうですけれど、サックス4パートや低音属で、受け渡しが多く行なわれています。

スムーズに寄り添いあってあわせてください。

(つづく)

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2012年6月 9日 (土)

課題曲解説:さくらのうた④

A~

ここからのクラが、第1主題です。

必要なのは、いうまでもなく一体感。

でも、この曲では単に、「一つに聴こえるように」、、という目的ではないような機がします。

求められるイメージが、ノスタルジアだったり、ファンタジアだったり、人間の懐古的な気持ちを探るような気がするので・・・

ここはひとつ、クラひとりひとりの主体性、独創性(=独奏性?)みたいなものを主張したいです。。

十分に、一人ひとりが歌いたいです。

(バラバラ、、じゃ話にならないですが)

もちろん、統一された奏法でってことなんですけれど。

作者も『やわらかな感性に身を委ねたステキな演奏を』といっていることでもあるし、いいかも。

ここの吹き方は、指揮者とじっくり練ってみたい気がしますねconfident

そして、各小節の6つ目の八分音符をしっかり吹くことで、ビート感が出ると思う。

長すぎるのはいけないのですが。

・・・・

また、3つのキャラクターのこと。

そのバランスです。

アンサンブルでのバランス作る練習。。

やることいっぱいやな、、、(汗)

同時に、ここのPiccolo&Fluteたち。

無造作になると、クラリネットの音を食っちゃいそうです。(笑)

普通に吹くと、それだけでNG!

きれいな音。包むようなやわらかい音に期待したいです。

(つづく)

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2012年6月 8日 (金)

課題曲解説:さくらのうた③

美しい、ハーモニーバランスで聴かせる曲。

6/8拍子でゆったり進行。

まるで中世ヨーロッパのコラールのような・・宗教的な古舞踊までを連想させます。

4小節ごとに推進させるわけなのですが、浮き沈みなしに、全員があわせるのは簡単ではないように思います。

拍のアタマを感じさせる指揮法が必要ですけれど、これは、演奏側の習熟度によって「さじ加減」がいりますね。指揮者の勉強素材です(笑)

///

さて・・

イントロ前半では木管高音部~その後半で金管のアンサンブル、と、ふたつの構成を最初に聴かせています。

その団体の小手先だめし、です。(笑)  

演奏側は、そんなつもりはないんですがweep

でも、聴く側からすると、そういうふうに聴こえるんでしょうね(笑)

曲の問題提起とともに、演奏し応えがあるところです。

・・・・

冒頭。

使っているコードは「As Dur」(変イ長調)です。

このコードの特徴は、よく言われているのは[いちばん、落ち着く調]、といったところかと。

その落ち着きで、聴衆を魅了したいです。

それには チューニングにも、しっかりあわせる技法を身に着けていてください。

・・・

ここの部分、スコアを見ていて思ったのは、吹きやすさです。

特にフルートは音が出やすそうですから、逆に気負って吹き過ぎないように。

音は出やすくても、音程は崩れやすいcrying

吹き込みすぎると音程が高く浮きそうな部分です。

そうすると、クラリネットと絶対に合わなくなります。

対して、ここのクラリネットは、とても音程保持がしやすい!

ただ、それだけに、フルートが高めをとっている場合、なかなかそれについていけない。

なので、フルートさんちから合わしていただかないと。。。

クラ、めちゃ楽チン(笑)。

有り難いハナシじゃsmile

(つづく)

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2012年5月29日 (火)

課題曲解説:さくらのうた②

課題曲解説:さくらのうた②

Andante cantarbile

ここでのそれは、穏やかに歌う、、だけの指示じゃないようです。

結果的にほしいのは、「よりフレーズの長いなかのレガート表現」

ではないでしょうか。。

そして、一人単位でのカンタービレが成功していなければなりません。

その成功を遂げて初めて、曲の成立となるわけですね。

言うまでもなく、管楽器で表現するには完成するのが、ものすごい難しい、レヴェルの高い曲ですね。

・・・・

各部署での構成の違いに注目。

各段落ともに、おもしろいキャラクターが並走しています。

作者の行っているとおり、おおむね、3つずつが仕込まれています。

それは、「アンサンブル」「ソロ」「テュッティ」そのもののようです。

8小節ごとに分けて構成配分していくと、理解しやすいと思います。

もういひとつの攻略ポイントは、強弱でのコントラスト、だと思います。

それによって、4つの「段階」が、曲の中に秘められています。

それを読み取って、起承転結を作り上げることが基本のライン。

盛り上げと減衰。やりすぎは禁物ですが、それを欠かすことは出来ないと思います。

そして・・・

最終的には、歌う曲、です。

歌を完成させること、なのです。

英名「SAKURA Song」はだてじゃないようですね。。笑

(つづく)

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