2010年7月21日 (水)

課題曲解説 吹奏楽のための「うちなーのてぃだ」⑦

I からのリズム。

ここの特徴を一言でいえば、『独特のリズム展開をさせて曲の流れを一変させる』ことではないだろうか。

その立役者は、ホルンです。

一変、というからには、今までと違った動きがあるわけですね。

それは、「あと打ち」による畳み掛け、です。

マーチでいえば、ここからは第4マーチのような展開。

しっかりしたメリハリを効かせます。 

これは、今までは短いパッセージはあるものの、リズム展開的には四分、もしくは符点四分音符単位で進行させていた音楽を、八分展開にしてエンディングへのお膳立てしているわけですね。

///

今回、あまり時間がなくなってしまったので完結に向かおうと思います。

・・

この曲を押えるにあたって、とても大切なことは、「リズム」を把握していただく事の様に思います。

4分の3+2・・

これは、作曲に当たっては8分の6+4、であったそうです。

リズムをより鮮明に正確に浮き出させるには、4分の3+2が初歩的にはいいのかもしれませんが、、

ボク的には、より、沖縄のほのぼのを感じさせて、6つの八分音符をつなげて演奏できるる8分の6+4、、がお勧めなんですが、みなさん、いかがでしょうか?

(いちおう、終了。時間があれば、合奏指導編を書こうと思いますsweat01

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2010年7月16日 (金)

課題曲解説 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」⑥

I から。

事実上の「後半」、ですね。

曲としてはエンディングに向かう前の、一気の盛り上げ、を目指しています。

いままでは、どちらかというと、パート内での音量の駆け引きが多かったと思うんですが、ここからは、違うパートとの音の合わせが多数あって聴き応えがありそうですね。

違う楽器群同志での、ハーモニー作りの共同作業が待っています。

また、オーケストレーション~音の重ね合わせが一気に厚く、太くなる感じがありますね。

ディナミクも一回り大きくなり、より積極的に充実感を味あわせることになるのだと思います。

演奏者の感覚としては、まるで合奏規模までもが大きくなったような錯覚を覚えるかもしれないですね。

そして、そんな風に感じる演奏ができれば成功なのでしょうね。

・・・・

ここでも、ベースになって曲を進めているのは、沖縄音階です。

少し詳しく言ってしまいますと、この曲でのそれは、『実音DおよびGを抜いた、F dur』。

その鳴らし方、がこの曲をこなすための本体になっているわけですね。

そして更に、半音単位での動きを極限まで控えていて、純粋な「沖縄和声」を表現しているのも大きな特徴だと思います。

リズム・・・あああ、、そのことは、また今度。。

少し時間頂いて、高松のホルンくんたちに会ってきます、、

では~~dash  

(つづく、、sweat01

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2010年7月13日 (火)

課題曲解説 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」⑤

Hに入ってからも、同じ手法で曲が発展していきます。

各楽器にメロディーが受け継がれ、音域や色彩の変化によって、ゆたかなグラデーションが描かれていきます。

前段階からの表現がさらに続くわけですが、Hからは曲の後半を見据えた変化が現れます。

まず、打楽器が八分&十六分を刻み、リズム展開を予感させることになります。

また、ここでは音量を大きくすることで曲の中盤の盛り上げが図られていることに注意していてください。

それも、66小節目で一旦、デクレッシェンドすることで音量対比していることで、小さな場面転換を狙っているようにも見受けます。

なかなか、しゃれた演出ですね。( ̄○ ̄;)!

・・・

I の2小節前ですが、どんなハーモニーバランスで残響をつくれるか・・ってことのようですね~~

キリッと絞まった演奏で、しっかりつくりたい場所。

いや~、なかなかムツカシいやないかい。。。sweat01

期待感の集中、終盤への音の再編成・・狙いはたくさんありそうですね。

・・・・

続く、全休符(5拍休み)なのですが、ここの静寂に何を込めるか、といった精神的目標を定めるのも、中学や高校のバンドにとっては今回、いい勉強になるかもしれません。

貴重な、『音なき音楽』の体験ができるのではないかと思います。

(つづく)

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2010年7月12日 (月)

課題曲解説 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」④

E~F~

小編成曲ならでは、といってもいいかもしれません。

一本いっぽんの管楽器の音のツヤを、しっかり聴かせる意図を感じます。

ここは作者が、いろいろ試行錯誤してパートを決めたんじゃぁないだろか・・

まず、音量を最小限にとどめ、変拍子を刻むアタックの構成を決め、主題でもある四分進行をさせる楽器を厳選する・・

構想段階においては、そんな感じではなかったでしょうか。

特に、最小の楽器構成のときは気を使いますよね・・。

あ、なんだか作曲家みたいな口の利き方してゴメンナサイsweat01

・・・

F~

ここからは、更に面白いですよ(笑)

小編成(アンサンブル)の楽器の中で、主題を持ち回りします。

チューバ~バスクラ(ファゴット)~バリサク~低音族~トロンボーン~ホルン~ペット&ホルン、こんなにつないでいます。

おもしろ~~lovely

まるで、八百屋さんみたい。たくさんの音の野菜が山積みですな。

いろんな楽器の音色が順々に聴けて、音の色がとってもカラフルです。

大好きじゃ~~heart04

(つづく)

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2010年7月11日 (日)

課題曲解説 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」③

C~

ここは第1テーマが、TbとTpの受け継ぎによって披露されるところです。

明確な鳴らし方、凛(りん)とした主題が明確化されます。

とても、ラインの「たてわけ」がわかりやすく、また、それだけに各パートのバランスや表現方法に一貫性が必要なわけですね。

練習では、一体化した演奏が出来るようにしておくことが不可欠です。

ここでは審査員は、不統一な表現や技術的な不徹底さがあれば遠慮なく減点できる~という部分ではないかな(笑)、、

・・

D~

木管楽器から始まる受け継ぎ。

クラ、サックス、ペット、ホルンが順番に丁寧なアンサンブルを聴かせる場面です。

もうおわかりのとおり、ここは各パートの基礎演奏力を試されています。

統一した曲想だけじゃぁなくて、すっきりしたアタック、ぶれない音、正確な八分進行などの基本が大切です。

フルートはかわいく、クラはたっぷり歌う、サックスは余裕を感じさせること、と続き、ペットやホルンにも遠慮なく鳴らしてほしい。

それぞれが、主体性を感じるソリであってほしいです。

(つづく)

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2010年7月 7日 (水)

課題曲解説 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」②

Aから。

う~ん、、、ここは、オレだったらどう演奏するだろう・・

考えるところですね。

スコアを見る限りでは、瞬発力を持って走り始めるところ。

導入部とのコントラストを鮮明に、って感じ。

・・

ポイントは、ハーモニーだと思う。

特に、沖縄音階における『七度』のきかせ方。

結果としては「半音域」のとり方と言うような、音程保持の理論に行き着きそうです。

使ってるコードは本来、そんなに難しいわけではないのですが、それをどう表現するのかが問われる部分ですね。

表示されている音符の長さはしっかり吹ききらないといけないだろうし、反面、その意味で過度な表現にならないような音色の求められるでしょうし、指導者の判断次第で出来が変わってくるところです。。

・・・

Bから。

沖縄には、各地で行われる『祭り』があります。

「チナヒチ」「ハーリー」「イザイホー」・・・

そして、そのどれもに、それぞれに「歌」、「曲」があります。

つまり、民族的舞曲があり、踊ることで沖縄を表現しているのではないかと思います。

ここでは、そのひとつとして、教訓歌「てぃんさぐぬ花」という題材を得ています。

『4分の3+2拍子』という格好で歌われる民俗歌は、曲の終盤までを支配して、この曲のメインテーマになっています。

段落ごとに、沖縄のコードが鳴らされ、そのあとにテーマが登場するパターンが繰り返されるので、そこを意識して展開させてくださいね。

躍動的な歌、身体を左右にゆすられるようなリズム感に浸って、曲を進行させてください。

(つづく)

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2010年6月21日 (月)

課題曲解説 吹奏楽のための民謡 「うちなーのてぃだ」①

「沖縄の太陽」のことを、沖縄の方言で「うちなーのてぃだ」というそうです。

・・

沖縄は、日本の最南部と言う地理的要素のほかに、ぼくらには、現在の沖縄のみなさんを応援したい気持ちが根付いている。

ぼくも一度、沖縄を訪問していて、そのおおらかな民族性や、すがすがしい大自然に心を奪われました。そして沖縄が大好きになって帰ってきました。

この曲を通して、沖縄の皆さんを応援できればいいと思います・・・

その思いのことはともかく、この曲の演奏について一緒に考えていきましょうか。。。

//////

<冒頭部~>

美しいレガート部ですね。

参考演奏も聴いたのですが、この部分だけでも一曲聴いたような満足感があり、いい気持ちになります。

沖縄と言う純粋な天地に生まれた、純白な旋律。

ぼくは、その民族的な強さに圧倒されました。

この曲にはモチーフとなった曲があるそうです。

作者がおっしゃっていたようなのですが、その曲は『Meltin^Blue』というそうです。

大自然の空、海、空気、太陽・・そんなイメージを大切に演奏したいものです。

(つづく)

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