2009年7月30日 (木)

課題曲解説 ネストリアンモニュメント(指揮者のための総集編)

課題曲解説 ネストリアンモニュメント(指揮者のための)

合奏指導編~(つけたしです)

まずは、本編を必ず見てくださいね。

この総集編だけでは理解できないですから。

・・

オーケストレーション論は数々ありますが、実際に曲を演奏していただいて「音響的に」音の重なりの印象がどうか、といった主観で言うと、この曲の冒頭からしばらくは『オーケストレーションが薄い』ということになります。

では、「薄い」から「悪い」のかというと、モチロンそうではありませんね。

アンサンブルの精度を上げ、ソリスティックに叙情を醸す場所・・それが、この曲の冒頭からBの手前までくらいの曲想です。

これは、この曲の「曲想」です。勘違いしないでくださいね。

曲の弱点ではありません。むしろ「特徴」であり、いいところです。

そのつもりで生徒の曲想理解を進め、表現を考えていただきたいです。

つまり、一人ひとりの演奏能力をどうやって伸ばしてやれたのか。。

それが問われる場所であることを指導者として、また顧問として評価されることを覚悟してください。

・・・

A~

スラーのかかった部分は、ほぼすべて「アタマ」の音を強調して表現すると、曲に重みが出ます。

曲の前半は、音量表現を大切に行ってください。

それによっての恩恵は大きいですよ。

・・

D~

意識して、淡々とさせることで、曲の後半が生きてきます。

特に、八分音符の打ち込みが滑らないように!

E~

シロフォンが大きすぎると、曲がぶち壊されます(笑)

全体の印象を、あらかじめ『p以下の音量』に統一しておくことをお勧めします。

Fアウフタクトからのダイナミクスには細心の注意が必要です。

抑揚を音量変化で強調してください。

・・

曲調が読み込みやすく、後半にかけての盛り上げの計算しやすい部分もある曲なので、楽譜に唄われているアーティキレーションを確認しながら、それに忠実に曲の後半を盛り上げていってくださいね。

この自由表現の幅は、けっこう広いです。

指揮者・指導者の手腕にかかっています。

頑張ってください。

(おわり)

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2009年6月19日 (金)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(14)

(合奏指導編 11)

Hから終盤にいたる過程で、一部の木管楽器によるアンサンブル的流れからの受け継ぎ~全楽器による力の進行・・これにより、そのバンドのフル演奏時のバランスがすべて披露されることになると思います。

先日書かせていただきましたが、「カノン」の手法を意識してカバーリングしてくださいね。

ほぼ1小節のブロックごとに、そのラインが形成されています。そのラインの出現のたびに、音域がいじられていることに注意してください。

これは、音域ごとの差異を明らかにし、対位法によって旋律を浮かび上がらせるためのようです。

目的がそれなので、主題として出てくる楽器は、旋律の主目的が「聴こえるため」であることも、少し考慮されるべきだと思います。

・・

また、打ち込みやアクセントバランスの難しいパッセージなど、アクションを伴う奏法が多いため、隠し立てのできない演奏が強いられますね。

そしてそれは、Iで一旦終結するものの、そこからまたMaestosoに向かって更に大きいヤマ場を作らなくてはなりません。

メリハリのある、「おとな」のサウンドを、パッセージワークにとらわれることなく、大きな意味でのフレージングの研究によって、奏法を確立する必要がありそうです。

音量変化=かけひき、、、その方程式が大事です。

・・・

Maestoso Panache^

フランス語として、ここの状態を表現すると、ここのふたつのMaestosoは、並立して張り合った存在、となります。

一粒(つぶ)で二度おいしい。happy01

同じモチーフからの終曲が二つある扱いです。

ここでは、音の駆け引きというような、表現上の演出を考えたいですね。

もちろん、2回目のほうがより音楽が深いところまで貫かれていて、それによって曲が終結します。

・・

まず、さきほど「フル演奏」と書きましたが・・それは、力(チカラ)とは一切関係がありません。

また、そう思って演奏することが、全体演奏時においてはバランス形成のためには必要なことだと思います。

しかし、現実は厳しい。。。

最近、実際に私が現在までに聴かせていただいた多くの学校バンドは、ここでは力(チカラ)を入れて~大きい音を出す、腹筋、体力、おなかの力で音を出す感じなのです・・・

こういった単語が普段の練習に出てきているなら、それは悲しいことですね。せっかくの練習も水の泡にしているかもしれません。

これは何とかしないといけませんねsweat02

//

ネストリアン・モニュメントは、一応ここまでにし、Ⅴに移りたいと思います。

機会があれば(できるか?sweat01)後日、合奏指導編をつけたしさせていただきます。

(終了?)

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2009年6月18日 (木)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(13)

(合奏指導編 10)

Tempo Ⅰですが、この1小節のなかでは音量変化させないで通過してしまってください。

パート内で音程を分散させず、リズム変化も一定で動かさず、音量もそのままで進行させる、という解釈です。

音量は大きくてインパクトがあり重要な通過点ですが、演奏目的は、けっこう淡々としています。

4度もしくは5度でパート内音程をふたつに絞っていることに注意してください。この場合、パート内ではふたつの音の音量バランスを5:5にし、常に対等にしてください。

そして、打ち込みするか、もしくはロングトリルかの対位法を使っていますので、リズム的にもバランスを計ってみてください。

//

この曲、第1テーマが、とてもすばらしいですね!

そのすばらしさが、曲の美しさ、つくりの上手さにつながっています。

また、曲の中で何回も登場してカノンの手法となり、随所で魅力溢れた表現がなされます。

Hからも主題が活きていますね。shine

・・

各楽器のラインの受け継ぎには細心の注意が必要なのですが、アウフタクトの部分がジョイントになっていて、うまく繋げるようになっています。

そこでは滑らさず、うまく受け止めてください。また、声部が複雑になり、また重なっていきますので、それぞれの楽器単位でハーモニーの確認をしながら、パートごとでサウンドを作っていくようにするといいと思います。

とくに、各ラインが低い音域になったときに、十分な音の幅を聴かせられる余裕がほしいですね。

//

ここでは最初に、低音木管に受け継がれます。

つまり、担当楽器さんの腕試しから始まるわけで。sweat01

楽しみゃね。(笑

・・

低音木管がこれを演奏するポイントは3つある。

①弱奏でありながらしっかりした土台を持って演奏すること。常に突っ張る感じで吹き込むのがコツ。

 圧力を加えながらも消えない程度の最弱奏(pianissimo)でつなぐ練習をする。常に消えなければ最低限、成功といえる。

②アウフタクトにかかるスラー表現を積極的にこなす。この十六分はすべてテヌートして唄う!

③口に力を入れないで!(締め付けないこと)。息の圧力を入れて息を持たせる。おなかには力を入れない!絶対に!!

バスクラとバリサク。堂々の勝負してチョ~!!!

(つづく)

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2009年6月17日 (水)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(12)

(合奏指導編 9)

F~

これは解釈が難しいですねtyphoon

今までのアルトサックスの受け継ぎといってしまえばそのとおりなのですが、曲の解釈、つまり表現をどう持っていくかの作戦がからみます。

Fアウフタクトで曲想を変えてしまうわけにはいかないですが、なんらかの特徴を加えた上で、展開部の後半を成功させたいものです。

同じ主題をたくさんのパートが歌うことになるため、パート間の合わせが必要になり、一定のバランスを保つ練習も大切な時間になるものと思います。

それと、「音の層」が急に厚くなることから、サウンドの捻出をされることをお勧めします。

いろいろなパターンで音出ししてみて、そのバンドのイメージに合ったサウンドを探す作業、ですね。

やってみてください。面白い作業になるかもしれません。

まず、ユニゾンのサウンドを決めて固定化し、副旋律の整理、リズム編成の整備と低音楽器群の際立たせ作業、全体のまとめ、です。

そうしているうちに、何をどうしたいのかがひらめいてくる・・そのことに期待したいです。

・・・

ここのユーフォニウム、テナーサックス、アルトクラは、Cのホルン~ボーン~ペットが受け継いだ副旋律の再現です。

2度目の登場であり、複数楽器がソリで歌うスタイルに変わっているため、ディナミクが引き上げられています。

そのことに注意してください。十分に歌う場所です。

ここでは、ヘンな遠慮はしないように。(笑

//

Gまでの解釈に関して、スコアを改めてリーディングしてみて気が付いたことがあります。

展開部冒頭のEのところ、シロフォンに「乾燥した音で」と演奏指示があるでしょう?

これはつまり、シロフォンの音が何かを意味していると解釈できないでしょうか。

シロフォンが展開部を通じてリズム支配していることから考えると、砂漠を流浪するネストリアンが耳にする、一種のインスピレーションを、このシロフォンのリズムが意味しているのではないでしょうか。

乾燥した灼熱(しゃくねつ)の砂漠で、もうろうとする意識の中で聴こえてくる、たったひとつの、生存の希望・・

そんな一縷(いちる)の望みを、このシロフォンが奏でているのかもしれません。

(つづく)

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2009年6月15日 (月)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(11)

(合奏指導編 8)

E~

Andante cantabile

四分音符=58の速度指定。勝手気ままにという意味ではないが、やや速めの、かなり自由なカンタービレを要求されている。

ここのレガートでのアルトサックスは、p(ピアノ)で歌うのですが、しっかりした音出しが出来ることが条件ですね。

リードが厚いと自由さが出ない上に、コントロールを失った状態でレガートしないといけなくなるし、音の幅が出せていないとフレーズごとのアーティキレーションが唄えずギィギィした、鳴りの悪いソロになってしまうかもしれない。

・・

E2小節目のアタマ。32分音符で引っ掛けるわけですが、参考演奏のDVDのほうで、佼成のアルトサックス須川さんが試みているように、その前の小節に(若干)出してしまって演奏してみる方法もあり、かもしれません。

このほうが中学生とかには吹きやすいかもしれない、という意味でね。

やり過ぎない程度であれば・・とも思います。

(なお、CDのほうでは須川さんは楽譜どおりに演奏されているように聴こえます。)

また、同じ理由で、十六分音符による5連符も、2+3、という考え方もできるかもしれません。歌うようなカンタービレだと、そのほうが作りやすいかもしれないと思います。

リズムを崩さない程度、という意味なのですが。

まぁ、これもやりすぎないように・・・

いずれにしても、「自由さ」を損なわないように。sweat01

生徒が吹け始めたなと思ったら、顧問のみなさんは、なんやかんやと生徒に注文をつけるんじゃなくて、若い感性にすべて任せてみることだと思います。

自由さを大切にして、ごちゃごちゃ言わないこと。ここは、そのほうが審査員の意に沿う「若い元気な表現」ができそうです。

・・・

シロフォンですが、表現が難しいので何かコツが知りたいですね。

サックスと表現を統一することが、まず必要やね。

そのためには、サックスがどのあたりでブレスするかを知ることと、もう一つは、フレーズのヤマの作り方をどうしているかも完全に分かっていること。この二つだけは絶対です。

そのうえで、メトロノームでしっかり「別々」に「個人」で合わせしてください。お互いが別々に練習してメトロに合わせることが大切だと思う。

この段階でサックスと合わせばかりやってると、逆に合わなくなるカモよ(笑

これは経験からです。

音楽の基本段階においては、演奏中にどっちかがどっちかに合わせる、は間違いです。

メトロノームこそが唯一、最強の先生です。flair

・・・・

フレージングのコツですが、各小節のアタマの32分音符を滑らせないことですね。それによって、ここのサックスとはかなり合わせられるようになります。

ぼくはここでは、マレットは4本持ちをやってほしいと思います。

「2本で上声だけ演奏してもよい」とありますが、それではもったいない。

また「二人で演奏する」といった代替案を言う方も複数いるわけですが、ぼくは反対です。

元・打楽器演奏者として言わせてもらうと、それでは、シロフォンの音の魅力が半減し、また一人で演奏することの意味がわからなくなるからです。

4本持ちは、できない人や、やったことのない人もたくさんいると思いますが、絶対やってみてほしいです。

持ち方は自由なのですが、左右2本ずつのマレットの角度を指で変化させるのではなく、ひじのあたりと手首のあたりを回転させマレットの距離をつくる・・口で説明するのはこの辺までにしましょう。

まぁ、自分でやってみてください。必ずできると、ぼくは思います。

//

標題音楽としてのストーリーの中では、ちょうどここから展開部となる。

今までの喧騒から場面が飛んで、新天地での風景がひろがり未来性が感じられるところ。

すっきりしたイメージで曲を運んでいこう。

(つづく)

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2009年6月10日 (水)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(10)

(合奏指導編 7)

D~

掛け合いしながら、次につなげています。

まずフルート・オーボエが呼び水。それにクラ&サックス族のリード楽器が呼応。

そのたびに押しては戻し、また引き戻しし、それによって波(Vargue)を形成しています。

それの繰り返しでトリオへのブリッジになっています。

・・

フルートは、音量を出すことはあまり考えないで、むしろ「小さくまとめる」つもりで音を出したいですね。

音量重視だと、音が荒れてしまいそうです。

まとめることを考えれば、音量がなくても十分、役目を果たすことは出来るはずだ。

木管低音、ホルン、ボーンのシンコペも同じ。

ムダに音を張り上げないように。

音程がうわずるのも最低bleah

アタックを、しっかり安定させて出し、ロングも揺らさず床に叩きつけ反響させる。

・・・・

クラ・サックスのパッセージは第1主題の変奏ですね。調を変えながら3回出てきます。

31アウフタクトで元調、34アウフタクトで長2度上に、37アウフタクトからは3度上げた上、オクターブ移行させ仕上げています。

また、強さ(ディナミク)も次第に増し、訪れようとする展開部を予感させている。

これらの変化を読み、どうやって自分達の音楽(合奏など)に取り入れ、活かすかがポイントですね。

このあたり。

参考音源の東京佼成WOの演奏が抜群の音を出しています。

中高生の場合、楽譜からだけだと、なかなかこういう完成された合奏には到達できないと思う。

なので、ここはひとつ、音源からのコピーも練習に取り入れるのもアリ、かもしれません。

まあ、駄目モトで。ban

(つづく)

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2009年6月 9日 (火)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(9)

(合奏指導編 6)

B~C

動きの多いスラー表現を擁し、第1主題を継承して歌う流れ。

それに、アクセント・ポイントを鳴らす伴奏セクション・・

どこが一番、聴こえないといけないか、どこを強調してどこが対旋律なのかを、じっくり見極めてください。まず、それが先決ですね。

構成を十分に意識しながら、注意深くアンサンブルしていきたいところです。

それぞれのアイテムは、ここでは時間差で出てきますよeye

・・・

バランスが重要な場所ですね。

単なる音量の問題ではありません。

音の「カタチ」をどう表現するかといったほうが近い。

発音の瞬間の処理。それによって変化をつけていく手法です。

その出始めの音。その楽器ごとの組み合わせ、ですね。

これは常に、出たとこ勝負なんで、合奏ではコントロールが難しいねsweat01

個人練習で正確なリズムを刻めるようにしてからでないと、更にぐちゃぐちゃやで。sweat01

そのあと合奏で、表現を統一することが不可欠。

音量ももちろん関係があるし、それぞれの楽器の「最大音量」も決めておいたほうが整理しやすいのかもしれない。

そうしておいて、合奏指導者が各楽器をコラボさせていくわけですね。

指導者は、ここ、イチバン大変です(。>0<。) 

ここは合奏で、だれか一本が全体のサウンドを読めずに「ブーdash」とやった瞬間、すべてがオジャンになるのかも。

バンドの基礎学習を終えたうえで、ここでは主に八分音符と十六分音符の長さを効かせながら重心を掛ける練習をしていくわけですね・・・

この道のり、、、遠いか、近いか(笑い

・全国の吹奏楽顧問のミナサマ、、、がんばれsweat02

C~

アルトサックスとアルトクラ・バスクラのリズムの取り方。

しゃしゃり出そうなんだけれど、そうはさせず、落ち着いて刻んでください。

でも、存在感いっぱいに下さい。(笑い

もし、オレが指導者やったら、そんな勝手な指示をしたいです。

しっかり構えて、マルカートで。はっきり切りながらも、音符の長さを大切に聴かせたい。

ここは、この曲の「審査されそうな場所・ベスト3」になるかもしれないですね。

・・・・・・

23~

このホルンは、主題です。

そして、トロンボーン~トランペットへの黄金の受け渡しです。

同時に、Trioからの旋律をも匂わせている。

曲の中盤戦で、ラインを横に広げながらスケール感を大きくもっていくところ。

ゆっくり、なだらかに前に進む感じに仕上げていくことが重要。

四分進行を意識し、各小節の3拍目のアタマの八分音符を十分に歌う!

つまり、ヤマをそこに持って行くようにレガートを作る。

フレーズを進めながら、だんだん押して序盤の盛り上げをするわけですね。

展開部につなぐための、大きい意味での副旋律。金管が重要な役割を果たします。

それって、、、NHK大河ドラマの主題曲とかで、ほら、よく金管がいいとこで歌ってるでしょ?

あれですヮ。

(つづく)

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2009年5月22日 (金)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(8)

(合奏指導編 5)

B~

さぁて。

ここの木管の打ち込み。どうやって書こうか、大苦戦してます・・

う~ん、、、やっぱり、オレらしくストレートに書こうっと。sweat01

・・

以前にも書きましたが、最近この曲の演奏を(何校かのスクールバンド)聴く機会がありました。

みなさん、上手な演奏だったわけですが、、それにしてもしっくりしない・・

共通する、我慢できない箇所があったんです。

1stクラリネットの、上のド(B♭)のスタッカートの打ち込みの部分。

八分音符のスタッカートsweat02

・・・・

丹念に丁寧に、演奏してほしいですね。note

木管の八分音符の打ち込み。コンクールは、こういうところが注目されると思います。

一番、怖いところですよ。

・・

それと・・・

ここのパッセージを、ムキになって吹かないことですね。

ほかのパートがすっきりした音型をもっていて、とてもいいフレーズで演奏してるのに。。

惜しい。

アタック音が雑にならないように。そして常にブレンドさせた音でtuttiしてほしい。

それは、クラリネットの義務です。bleah

(つづく)

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2009年5月20日 (水)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(7)

(合奏指導編 4)

A~

独特の第一主題、ですね。一回聴いたら忘れられないし。happy01

曲中に何回も出てきますので、とにかく大切にしたい審査ネタです。

これがヘタだったら、目も当てられない。rain

・・・

それはともかく。

この主題のライン、音域ではなく、音の質・似たタイプの楽器ごとでソリさせているようです。

また、純然たるソロ(ソリ)のラインだけでなく、同系統の動きをしている楽器群が集団で「主題のカタマリ」を形成します。

また、その動きが随時、変化していくことによって、その音のカタマリが違った音楽につなげられていく。そういう寸法なんだね。

いや、分かったような、分からないような説明でスマソsweat01

・・

まずは、クラリネットとアルトサックスのソリ。

この組み合わせで、この中音域だと、よく交われる。とにかくピュアーな音で作曲者の意図を十分に汲んだ演奏を心がけたい。

クラリネットは、ゴツゴツしたリードの使用をやめ、軟らかいものでサウンドづくりしたい。

アルトサックスも一緒。

サックスは、もともとtutti楽器じゃない分、他の楽器とのブレンドには一考を要す楽器なんだね。

なので、リード選びはクラ以上に慎重に。息の漏れをイメージさせない、素直で出しやすい厚さを選び、コンビネーションを成功させたい。

そして、横方向への流れを、唇(くちびる)でつくっていく。

この第一主題、ほぼ2拍ごとのスラーのアタマを強く感じて息をしっかり入れるのがポイント。

ここでの、クラとサックスの主題を成功させる方法です。

(つづく)

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2009年5月19日 (火)

課題曲解説 ネストリアン・モニュメント(6)

(合奏指導編 3)

さて・・なにやら、Aから始まるそうです。。

旅の始まり~

ふ~ん、、、それだけだと、2年前の「憧れの街」を思い浮かべるのですが、今回は少し雰囲気が違うような・・

///

ここの演奏指示ですが、聞きなれない指示。

amarevole:アマレヴォレ= 苦しそうに、悲痛を込めて

だそうです。

迫害を恐れての放浪の旅。

ネストリアンさんたちの、物語スタートです。

苦しい(精神的に)というイメージ、それも民族闘争のそれって、日本ではあまりなじみがないねぇsad

でも、想像してみてください。そして、それを表現してみるんです。

それこそが、いい経験good

・・・・

強いイメージか、弱いイメージか。

太いイメージか、細いイメージか。

大きいか、小さいか・・・

そんなイメ・トレでいいんじゃないかな?

そして、それを音に出してみると・・・

Aからの音って、「元気いっぱいのデカい音」ではないな~って結論に到達。

で、そこから合奏で、自分達のサウンドを組み立てていくわけです。

・・・・・・・・

実は何校かの、この曲の演奏を聴く機会がありました。

そのとき、思ったのは「吹きまくって・・」wobbly

最近、インターネットでも上手い学校の演奏も公開されていて、確かに上手いのですが、おおむねの感想は残念、一緒です。

・・

原因はなんなんでしょうね・・

1stクラなどが・・・有頂天にキィキィやってること。

まぁ、それもたまにはいいんでしょうが(笑)、コンクール対策する時期だし、アタックの曲がりや吹きすぎくらいは各学校の指導者が、真剣になって治してあげたほうがいいと思います。

マジで。sweat01

(つづく)

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