2009年7月21日 (火)

課題曲解説 「コミカル★パレード」(合奏指導編②)

<課題曲解説 「コミカル★パレード」合奏指導編②>

D~

2小節単位で主題を受け継ぎしているパートが複数あります。

つまり、「掛け合い」ですね。スコアで確認をお願いします。

受け継ぎであることには常に、主張を求めてください。

38小節目のクレッシェンドは、曲をまとめながらの盛り上げだと思ってください。

Eアウフタクト~

場面転換。四分音符は余裕を持ってテヌート気味に発音してください。

それも、クレッシェンド気味に演奏する必要があります。

E~

本編で述べたように、左右に揺れながらのEspr.です。

重くならず、リズミックなダンスミュージック(笑)~わー、、楽しいなsign04

低い音ほど堂々と鳴らしてね、これは全パートです。

・・・

G~

クラとホルンが1小節ごとに掛け合う、、そういう楽しみな場所。

それ以外のパートはサポート、くらいに思っていてください。

ホルンが、この力くらべの箇所を上手く仕上げてください。

二分音符の音の輪郭を作る。しっかりアタックを入れ、アクセントを入れた切り方をしてみてください。

61~

ここの木管は、レガートラインを作ってみてもいいですね。

H~

もういちど、Espr.の再現です。

本編で書いたように、横に揺さぶるダンスを連想してみてください。

(ムーディなので、中高生にはムリかなsweat01

・・

I~

八分音符のパートがイニシアチブを握ってください。

短かめでオッケーです。

盛り上げながら、この展開部分を引っ張るんですよ。

・・・

K~

終盤にかけて、今までの再現が図られます。

盛り上げと回帰でエンディングまで持っていく。

//

全体として~

リズムセクションが、正確で歯切れのいい進行をさせることにかかっています。

金管は、やや短かめの切り方をすると、木管に調和しやすいですよ。

木管は、ダイナミクスづくりに賭けてください。

弱音部分は、ぐっと落としてデリケートな表現にすることですね。

ダイナミクスの差を、常に極端なくらいに狙ってください。

(おわり)

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2009年7月20日 (月)

課題曲解説  「コミカル★パレード」(合奏指導編①)

<課題曲解説  「コミカル★パレード」合奏指導編①>

ぼくの過去。

それも大昔のことで恐縮ですが・・(笑)

かつて、某ソロコンクールに挑戦していたころの話。

・・

ある世界的なクラリネット演奏家に師事していたのですが、その先生に教えていただいたことがあります。

それは、ヨーロッパでの国際コンクールを制したその先生の体験を交えた、貴重なコンクール必勝法だったのです。

この記事を読んでいただいている方に、その一部をお話しします。

・・

①演奏なれする~暗譜しておき、記憶がなくなっても演奏できるくらいに通し練習すること。

②欠点をなくしておくこと。

③演奏曲で八分音符進行の練習を行うこと。~メトロノームでくまなく。

④鮮明に表現すること。

この4つです。

くまなく行ってください。

////

冒頭~

メリハリが最も大切だと思います。

主張してはっきり発する音と、そうでない音の仕分けをクッキリ出す。

そのことにかかっています。

ffの演奏では、余裕のあるリラックスできるアタックでお願いします。

金管楽器は、常に冷静に、音程のド真ん中へ音を置いてください。

ふわふわした音を出さないように。

・・

A~

リズム的には、四分の二拍子のつもりで進行させること。そうしないと、この曲の特徴でもある『2拍ごとの拍の強さ』を十分には発揮できないと思います。

これが、この曲においての完成ポイントになっています。

Trio以外では、そのことが最重要だと思っていてください。

また、八分単位で左右に揺れる曲想であることにも注意が必要です。

全パート、楽しさを最大に発揮した、歯切れある音にしてくださいね。

・・・・

9小節目~

ここは、すこし重心を低く構えた、落ち着いた音でありながら、しっかり思い音を出す必要がありますね。

シンコペのあるパート(木管など)は、シンコペの音を強調させながら短めに仕上げてください。

・・

Cの前の小節。

ダイナミク表現を極端に行ってみてください。

表現に奥行きが出ると思います。

17小節目~

弱い音も、しっかり発音することが大切な場所。

C~

後打ちをやや強めに短かめにすると、力強い曲想になります。

主題がリズムをしっかりさせて、伴奏に対比させてください。

掛け合う場所の木管は、音量で負けないこと。

副旋律のフレーズ後半はすべてクッキリ仕上げることです。

(つづく)

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2009年5月 8日 (金)

課題曲解説 コミカル★パレード(7)

J~

第1マーチの再現です。

最初の頃の主題をそのまま演奏すればいいようなものなのですが、ここでは、曲のフィナーレへの流れに持っていかなければなりません。

責任重大!なので、そう楽チンにはいかないようですね(笑

8小節間、テンポよく畳み掛けしながら次の展開を考えて進み、4小節ごとの音の方向を決めていく。そうやってエンディングへのお膳を立てていく・・・。

音の厚み・和声を加えていくと同時に、エンディングに持って行くパワーも欲しい。

盛り上げが必要な箇所ですね。

・・・・・

コミカル★パレードの解説ですが、一旦、今回でお休みして、次の解説に行きたいと思います。

ぼくの都合であまり時間が取れそうにないので、少し先を急ぐことにします。

今年は5曲とも書いた後、この曲も含めて『合奏指導編』を書きたいと思っています。

////

もうひとつだけ、書かせていただいときます・・

東京佼成WOの、DVDのほうの参考演奏の中で一箇所、気になるところがあるのです。

冒頭、11小節目の3拍目。1stクラリネットのシ(実音H)です。

これが、ぼくには「グリス・アップup」に聴こえるのです。

惜しいな・・。不用意な発音に思えてなりません。

8小節目に装飾音符があり、それに雰囲気を合わせたかもなのですが、コンクールの中学高校の部で同じことをすると減点対象になるかもです。審査員によって評価はまちまちであっても、出場者がわざわざ危険を冒すこともない。

あくまで楽譜のままがいいし、それが当たり前でしょう。

ここを、安易に耳コピーしないことだと思います。

なお、CDの参考音源の録音では、これは聴こえません。

/////

5曲、すべて書き終わったら、「合奏指導編」に行きたいんですが・・どうかなsweat02

(一応、中締め。続きはまた書きます、多分sweat01)

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2009年5月 7日 (木)

課題曲解説 コミカル★パレード(6)

G~

このあたりから、この曲がさらに変化を見せる。

一層、展開が早くなって・・パッパッ・・ですヨsweat02

4小節間は、まずタテのリズムを誇示。木管の八分音符とそのシンコペーションで全パートを呼応させ盛り上げる。

そして、G5小節目(61~)からの4小節間は、中低音部がハーモニーサポートに回り、四分音符や二分音符でサウンドを横方向にまとめていく。

激しいやり取りと、その収拾が4小節単位で図られています。

これも前半部にたくさん出てきたのと同じ考え方のようです。

(ぼく流に言うところの)4小節単位の「揺り戻し」の印象、が濃いですね。(笑)

H~

いよいよTrioの締めくくりです。

感動の旋律の仕上げ。しっかりヤマを作りたいところ。

リズム的には八分進行させながら、質の高いレガートをin Tempoでキメる!

主題のソリに参加している楽器(パート)数が多いので、けっこう大変ですよ。

音の交通整理をしながら、いちばん響きのいいバランスの箇所を探ってみたいですね。

Iアウフタクト~

Hと違うところは、音がぶつかり合わさっているところです。

作者が、わざとそうしています。

全体合奏の腕を披露させる目的のように思えますね~ガンバロgood

アタックをつぶしあわずに、観客席に聴かせるためには、十分に鳴らしながら演奏側も聴き合うことです。

その上で、自分の音のコントロールが必要。それも、ただ単に音量を「落とす」のではなく、という意味で。

ここは難しいですsweat01

(つづく)

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2009年5月 6日 (水)

課題曲解説 コミカル★パレード(5)

Trio~

滑らかな4拍子調のフレーズ移行と、2拍3連符でしなやかに演出された揺さぶり・・

まさに「エスプレシーボで唄われる」恋の幻想舞曲、ですね。

流麗な、洗練されたトリオのサウンド。

それは、TKWOの参考演奏でも、最少人数の演奏ながら見事な倍音を聞かせ、作者のオーケストレーションの力をまざまざ見せ付けています。

中でも、パート配分がすばらしく、ラインに参加する楽器ごとのハーモニーが美しい!

ムーディに仕上げられた旋律・バランスよくハーモニーサポートする木管。横方向に、スムーズに移行する金管。

そして、曲の前半までの曲想を、一気に逆にすることにも成功。

これまでの旋律・リズムでは手と足、全身を使ってのヒップホップが連想されたのですが・・・

リズムの使い方によって曲調対比させたんでしょうか?

//

本番で踊れる人? (あっ、ハイ!←オレsweat02

「踊り方」の基本動作、ここで変えないといけませんね。

少なくとも身体を左右に揺さぶるフォームではなくなりました。

ベースになるリズムを変化させたんですからね。

2拍単位の長さを今までよりはっきり位置づけた上、八分音符の動きは横方向のテヌートに。

音の出だしはしっかりさせながら、4小節ずつのフレーズを質感たっぷりに。

指定のディナミクは遵守しながら、広いレンジで印象付けし歌い上げる。

・・

あまりステップさせず、ひじを多少動かしながら半拍のリズムに乗せるイメージ。

ムーディやね~

それだと、女の子とペアで・・heart04

幸せ~lovely

何の話・・dash

(つづく、かな?)

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2009年5月 5日 (火)

課題曲解説 コミカル★パレード(4)

AからTrioの前までは、「4小節ごと」に音楽表現上の変化をしますよ。

スコアからの印象で思うのですが、演奏側は吹きやすい楽譜なので、「4小節」という区切りを感じにくいんじゃないですか?

「気が付いたら一辺倒の演奏を続けてしまってた」、みたいな。

主に、ここではポイントの強弱による表現と、ディナミク・バランスで十分な変化を聴かせたいんですね。

8小節単位ではなく「4小節ごとに変化」させるのですが、もちろん曲想から変わるのではありません。

なかなか、ここを言葉でうまく表現しにくいが、、、

あえて言えば、、『揺り戻し』かな。。。

オレのやり方でAからの、4小節ごとの「曲想」を小文字のアルファベットで並べてみますね。

a → b / a' → c / d → d' / d → d' / e → f /Trio~

/(4小節)→(4小節)/です。

小刻みな「何か」を、この小さい短い「4小節単位」で感じさせればいいわけです。

・・・

ディナミク、楽器の受け継ぎ方法、リズムセクションの音の変化・・・記譜されているだけでいろいろありますね。

楽譜どおりのMethodでかなりのことができるようになっています。

ポピュラリックな曲想ですし、表現も多種多様で許されるようにも思いますが、実は作者の理想の音が存在し、ここは、そのとおり十分に鳴らして欲しいと思います。

明るくのびのび演奏して欲しいわけなのですが、一方では厳然と楽譜に忠実に、作者の理想どおり、音の再現をしなければなりません。

それが、この曲の吹奏楽コンクール課題曲としてのポテンシャリティですね。

そこらへんの歌謡曲なんかと違うところです。

(つづく)

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2009年5月 4日 (月)

課題曲解説 コミカル★パレード(3)

Aから。

これまた楽しいリズムですね~~(^^)v

主題をやってるクラリネット、吹いてて気持ちいいやろーsun

ぼくが第一列やったら・・これ吹きながら踊れるかな。coldsweats01

//

まあ、本番で吹きながら踊れる人はオレくらいと存じますが(他におったら怖いでんがなshock

しかし、身体で表現することはいいことだよね・・

この第1マーチ、実は「踊りのリズム」でできているんですよ。

なので、本当の意味でリズムを感じて演奏できるようになるためであれば、身体を動かして練習することは理にかなっています。

練習には効果的だし、とってもいいことだと思うのです。

で、どうすれば上手い旋律を吹けるようになるか(どんな踊りで練習すればいいか)、それが肝心だよね。(笑

それには、この曲のリズムを理解して、そのとおりに練習すればいいのでしょうね。

///

この曲は八分音符二つが左右に拍子を取る、つまり8ビート奏法がベースにあるんですね。

ところが同時に、もちろん行進曲としての2ビート(4拍子マーチなので実際は4ビート奏法)としての性格もあるわけで、それがミックスされて「踊りのリズム」を構成してるのだと思います。

8ビートは、4ビートに対し、いわば「裏の拍子」の役目も果たし、それを入れることでマーチの踊り(ダンス)がよりリズミカルになる。

「コミカル★パレード」は、そうやってリズムを活性化し「ノリのいい」マーチに仕上げられたのでしょうね。

なので、八分音符のビートをメトロノームで鳴らしながら、楽譜のスラーを取った形でタンギングを入れて練習することが重要だと思います。

・・

ちなみに、この曲が(この曲のみならず)、マーチなのに2拍子ではなく4拍子で書かれることの多い理由ですが、1小節を2拍から4拍とし、フレーズを長く取ることで表現の幅を広くとり多様性を持たせようとしているのではないでしょうか。

これが現代において、多くのマーチが4拍子で書かれることの、ひとつの理由だと思います。

・・・・・

(ハナシを戻して)

なので結論。

第1主題のあたりから、みんなで身体を左右に動かして8ビートを表現しよう!

多分これで、けっこうノリのいい仕上げが出来る。

でも、「やりすぎ」は、アカンで(bleah)x

(つづく)

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2009年5月 3日 (日)

課題曲解説 コミカル★パレード(2)

前回にR&Bのことに触れたので、そのことから。。。

R&Bは、近代のリズム多角化においては、「根」みたいなものだ。

その根から、16ビートやスィング、ロック、ハウスといった根分けがされ、またJ-POPまでも含むフローチャートが形成されるのかもしれない。

その根源は、「後打ち」によるPOP-UP効果だと思う。

(それはポピュラー音楽のみならず、現代音楽の中枢を担うまでになり、世界中の音楽シーンを覆っている)

そこまでの理屈は無用だが、この曲は、いわばR&Bのベースをうまく活用し、テンポアップさせてマーチにしているような印象をうけます。

いい発想ですね。。

・・

イントロ。

速度の指定があり(アップテンポ)、Bright Marth の位置づけがはっきりされている。

これにより、作者が意図した「リズミカルな4小節」が実現できるようにしてあるんですね。

あとは、歯切れよく、タテの生き生きとしたリズム(アタック)を正確に放り込みたい。そうすると自然に、ポップス・マーチが鮮明に出来上がる。

アクセント表示も作者のオリジナリティが大切だ。

記譜上、木管低音部の十六分と、それに呼応する中音部の刻みでは受け継ぎしながらの跳ねるような効果を狙っています。

序盤の生命線のようなもの。

クッキリ、浮かび上がるくらいの輪郭が欲しいですね。

Aの一拍前のホルンは、主題へのブリッジです。どこを強調するフレーズか、はっきりしているでしょう?

このアクセントのつけ方は特別です。

この曲が、大好きになっていただくための「イッパツ」ですよ!~笑

(つづく)

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2009年5月 2日 (土)

課題曲解説 コミカル★パレード(1)

『 わ~、、、楽しそう。。happy01 』

リズムが脈脈で、ワクワクするイントロ。

かつてスィングでやっていた俺みたいのには、たまりません・・

大好きじゃsweat01

最初に乗りに乗ったラインのベースを引いて、上に乗せる主題、楽しいテーマを作り上げたんですね。

この順番も、スキじゃsweat02

・・

この後打ちの遣い方、、、R&Bですね、これは。

作風が見抜けたので、とてもスカッとしました。

(違ってたらごめんなさい~)

いちおう、、そのことは仮説としてハナシを進めることにします。

///

リズムって、人が一番趣向(好み)を左右される要素だと思います。

どんな曲を聴いても、好きか嫌いかはそれで決まるのかもしれません。

なので、この作者は、最初の最初に、ご自分の一番お好きな、「R&B」を遣って勝負したのではないでしょうか。

・・・

作者の島田尚美さんは、東京音大と同大学院を卒業され、現在はご家庭の主婦であられるそうです。

そうそうたる先生方に師事された若手作曲家でもあり、いよいよ作品が発表されたのですね。

おめでとうございます!

(つづく)

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