2008年2月22日 (金)

課題曲解説 ブライアンの休日(11)

<ブライアンの休日>

さて、それでは作曲者の内藤さんのおっしゃる『タネあかし』。

やってみましょう。

・・まず、いえるのは、この答え、当の内藤先生にしか解けない(笑、、

(これにはお手上げです/汗)

なので、ぼくなりのサンプル回答をさせていただきます。

//////

<サンプル回答>

このブライアンの休日、内藤先生の集大成の作品だと思います。

それも、いままで培ってこられた知識、経験、理想、志向性。。。

惜しげもなくつぎ込まれたのではないでしょうか。

そして、これまでの半生においての回想、経験に裏打ちされたリズム、メロディ、ハーモニーの応酬。

コラボし、溶け合い、駆け巡っている。

氏がおっしゃっているAの部分は、その象徴的部分ではと考えます。

・・

また、現在の内藤先生を囲む環境、それ自身が楽譜に並んでいるのではないでしょうか。

(『中学高校教員』というお立場から考えると、さしずめ、Aからのノンレガート(マルカート)のペットは「高校生」、それに続くレガート(ドルチェ)の木管たちは「中学生」なのでは、と直感します。)

・・・・・・・

これらから考えられる回答は、、、

『 生徒たちのための練習曲として書かれた曲 』ではないかということです。

リズム練習、ハーモニーの克服、メロディーへの挑戦。。。

それも、いろいろな課題に取り組めるように工夫されたために多くのモチーフが採用された、実戦形式のエチュードなのではと想像します。

案外、内藤氏が自身の教え子たちの練習課題に書かれた、あたりが正解なのかも。

・・こんなところでいかがでしょう?

う~ん、、、どーなんだろー(笑。。。

(ブライアンの休日・おわり)

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2008年2月13日 (水)

課題曲解説 ブライアンの休日(10)

<ブライアンの休日>

喧騒の中で稼動していた全体システムが、Trioからは、どちらかというとパート単位での音のまとめ合い、に変わっていく。

そして、一つひとつ、一本いっぽんの楽器の音の浸透性、つややかさ、伸び。

そんな個人技ともいえる、赤裸々(せきらら)な部分を披露しなければならなくなる。

・・・

クラとアルトサックスにホルンが加わる旋律ライン。

ホルンの役割は、同じ旋律の動きをしながらも、オブリガートの役割もつとめてるんだね。

音域的にも、木管より遅れて聴こえがちになりそう。

特にスキップさせる部分では、ハギレを効かせて推進したい。

木管にかぶせるようなレガート、積極姿勢を見せ付けたいねえ、ここは。

・・

クラ・アルトサックス・ホルンともに、このスキップは、符点八分にウエイトを置いてプッシュし、十六分では反対に重さを感じさせないことだと思います。

ここではこのリズム対比をしっかり主張してみたい。

そして、音の充実を図る!

それぞれの音符の長さ、切り方、伸ばし方、、、

工夫がほしいところ。

・・・

すんなりと流れていきそうな旋律なのですが、各団体での特徴も出したい。

団体ごとのアイデアがほしいですね。

たとえば、思い通りのレガートで展開させてヨコの揺さぶりを掛けるとか、衝撃の少ないタンギングを四分音符あたりにはさみマルカート気分を味あわせるとか(笑

まあ、いろいろあるやんなぁ。

おとなしく地味・・・なだけがTrioでのレガート奏法じゃないよん!

それがヒント。(笑

フレージング、強弱などあんまりカタい事がかかれていない楽譜なので、アップテンポのブライトマーチであることを念頭に考えた、オリジナル演奏が聴きたい。。。

このTrio、期待してまっせ。(爆、、、

(つづく)

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2008年2月11日 (月)

課題曲解説 ブライアンの休日(9)

<ブライアンの休日>

~B~C~D

テーマを多数のパートたちが応酬する、掛け合い。

技術的には、タッカ(スキップ)の正確さとノリ、八分音符とロングレガートの美しさ、タテの突っ込みとヨコの揺さぶり・・・

タテ / ヨコ / ナナメ /

ビチーッ!!!

どこを取っても、とことん正確な演奏力が判断される。

・・

演奏開始から実に1分半。

一汗かいて、

ツナギの間奏。

これまた力強い。

え~~~これって、つまり・・・後半戦に突入のゴング?

カーン!

ハァ~疲れてるヒマもあらへん~

こういうの、おっさんにはキビシイわい。。

・・・・・・・・・

Trio~

ここにきて一変させる『As dur』ののびやかさ。

一番、精神的に落ち着くコードが選ばれている。

いままでとはガラリ。

ホッとするよね。

オッサンのぼくにも鼻歌で進んでいけそうな楽チン~~やったらええのにな。

ンなわけ、ないやろ。(笑、、

ここからは、今までとはタイプの違うチェックポイントが待っているよ。

いわば、試されるレガートかな。

スラーになったからって、演奏が簡単になるわけじゃないんだ。。。

むしろ、その逆やで。(・・)k

は~ん。。。(爆

(つづく)

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2008年2月10日 (日)

課題曲解説 ブライアンの休日(8)

<ブライアンの休日>

Aからの、もう一つの注意点は、サックスとトロンボーンの和音。

ヨコに流れるレガートラインが設定されています。

美しいスラーで魅了するコード変化。

このハーモニートーンで思い出したのは、上岡洋一先生の『秋空に』でした。

時代はまさに、新しい邦楽オリジナルの夜明けを迎えた、70年代後半。

そのあたりから、日本の”ネオマーチ”は快進撃を始めたのかもしれません。

そして、この曲は、その流れに乗って21世紀に出現したのでしょうか?

・・・・

作者の注釈に「Ⅱ度の副3和音~発展的和声づけ」とあります。

これは、例えば、、

Aの7小節目(以下、小節目を省略)、同15あたりのことでしょうか。

さらにA23のアルトサックス2番とトロンボーン1番に出てくる『実音E』。

借用和音、ですね。

少し緊張を覚えそうな、普段あまりない響き。

ちょっと冒険させられます。

仕上げる方法は・・・

音量のバランス調整でナントカできれば、なのかもしれません。

実際、多くの皆さんがその方法で対策に動かれるものと思います。

それで乗り切れればいいのですが・・・

この場合のEって、そのすぐ上の音と競り合ってしまうため、高く吹いてしまいそうなのですよ。

1番ボーンは特にハイトーンでもあり、浮かせないように配慮されるべきでしょう。

(つづく)

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2008年2月 9日 (土)

課題曲解説 ブライアンの休日(7)

<ブライアンの休日>

Aからの、ノンレガートVS.レガート。

掛け合いの繰り返しです。

とってもタフな展開が要求され、そしてこの対比そのものがテーマとなっています。

金管は吹き続けの場面もあるし、けっこう大変だ。

特にペット1番。たのむで!!

また、ペットの第一主題(ノンレガート)を受けて、流れを受け継ぎながら、かつ全体の母体となる木管(レガート)。

母体!この意味は深いよ~。

ここのクラリネット(&テナーサックスも)は、共学の学校で言えば、『下級生の男子にいちばん人気のある、上級生の女の子、、』かな~

まさしく、そんなところ。(笑

男子に絶大な人気の子って、どんな女の子だろ?

全体(の男の子)を優しく包んで放さない女性、って感じか?(^7^)

やさし~、、、

(うらやましー)  ←あ、これ、カット。(汗、、

・・

難しい言葉でいうと、『包容力』。

やんちゃなトランペットどもが多少あばれ気味に吹きまくっていったあとでも、サウンドを冷静にまとめる。(笑、、)

そんな役割(?)を担っているようにも感じます。

と同時に、強さも必要。

こっちも大変やん。

ここでは、例えばね、、、

Aの、5小節目と6小節目のアタマの八分、それに7小節目の符点四分を優しく主張できるかどうか。

そのあたりがカギを握っている。

(強さも持ち合わせたレガートなわけ・・・これは言うまでもないよね)

優しく、です。強いタンギングでぶっちぎるだけの木管ヤローには、、、

う~ん、、、できるんだろうかっ。(爆

(つづく)

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2008年2月 8日 (金)

課題曲解説 ブライアンの休日(6)

<ブライアンの休日>

A~

トランペットの第一主題。

タッカのリズム。

まず、各自(ひとり)で練習してみてください。

そうすると、本当にいろんな「タッカ」の吹き方があることに気が付くかも。

いくつかのパターンがあると思います。

拍のはじめの音の処理だけでもたくさんあります。

伸ばす? はねさせる? 短く切る? アクセント? 揺さぶる感じ?

このほかにも色々あると思います。

第一主題の本体ですから、どの奏法を使うにしても、曲全体の印象を決めてしまうことになる。

ここは、メッサ大事なところだよ。

パート内で統一することは勿論、曲全体のコンセプトメイクをしたうえで、どれにするか決める必要がありそうです。

・・・・・・・

おなじく、Aの4小節目・二拍目の八分もです。

処理方法の作戦が、ここでも必要です。

聞く側、とりわけ審査員がここの八分をどのような尺度で捉えているのか?

その事を意識することだと思います。

ここを聴いて、よくない、って思うのか、なかなかいいから低い評価をつけないであげようって思うのか。

その差はあまりにも大きいって思いませんか?

どうせならいい評価をされたいよね。

・・

ここの八分音符は、流さないように注意してください。

つまり、(1)表の八分を大切に歌うこと

(2)裏の八分が速く入ってしまわないようにする

(3)次の旋律(クラリネット)へのブリッジのつもりでフレージングすること

(4)マルカート奏法

こんな、しょうもないところに審査員をうならせるキーポイントがあるかも。

(つづく)       

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2008年2月 7日 (木)

課題曲解説 ブライアンの休日(5)

<ブライアンの休日>

イントロからAまで。

リズム感の勝負。

そして、感じたとおり音が出せるかどうか。

いくらリズム感のいい生徒が揃っていても、それを演奏に発揮できなければ、ってことです。

・・・・

リード楽器ならばレスポンスのいいリードで音の処理をこなせるかどうか。

金管ならば、マウスとの相性も、この際とことん考えることもいいかも。

自分の思ったとおりのタイミングで、リズムアクションが完璧にできること、です。

今はコンクール6ヶ月前。

目標を定めて照準をそれに合わせ、まず最初にやらないといけないことは、基本の部分の再チェックなんだよ。

それは今しかないと思う。

3学期、および春休みまでにです。

というのは、新学年になると途端に何も出来なくなることが多い。

新1年生への対応、新組織の本格稼動。それに行事だって春から夏になれば増加傾向になる。

そうなっては、基本のことを考える余裕がなくなる可能性がある。

だから、今しかない。

リード木管なら、まず、最適なリードセッティングを初歩から考え直してみてほしい。

音を発しにくい分厚いものは絶対に避けることです。

勧められても、断れ。

そして自然にテンポに乗れ、フレーズについていくことができるようなリズム感を、いまのうちに体得してしまいたい。

・・・

このあたり。シンコペーションで歯切れのよさ、運びの軽快さをかもす。

流れないタテをつくるには、十六分をいかに感じながらフレーズを進められるか、ではないでしょうか。

そのための有効な『練習方法』、を編み出すことです。

根性やヤル気の問題~みんなけっこうそう言うと思うんだ、、、

先生も、先輩も。。。

でもね。

それも大事だろうけれど、それだけでは、音楽はできないよ。

やり方、実戦理論~

本当に上手くなるための適正な練習方法!

それを知りたいところ。何とかして掴みたい。

それが、演奏の「いい」、と、「悪い」をすべて決める。

音楽を、音を作るのは精神論じゃないんだ!

(つづく)

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2008年2月 6日 (水)

課題曲解説 ブライアンの休日(4)

<ブライアンの休日>

とんとんと調子よく運べそうな、ブライトマーチの痕跡。

明るい未来をイメージするスコア。

コンクール練習でシビアになるのもいいですが、心地よい演奏も存分に楽しみたいですね。

・・

さて早速(さっそく)、ここで課題発生。

冒頭から、スンマセン。。。(笑

しかし、この曲のなかでも随所に出てくる演奏の克服課題に突き当たってしまいました。

・・・・

十六分音符、ダブルタンギングの必要性です。

イントロだけでもペット、ボーン、ユーフォ、アルト&テナーサックス。

全体の半数ほど。そしてAからはホルンも。

合奏中、リズムセクションを抜き出しで合わせするときには多分、一番気になることではないでしょうか。

・・・

シングルでも切り抜けられそうにも思います。

しかし、ね。

この十六分のことは、この先どんな曲、楽団、演奏にも出てくるんですよ、おおよそ。

そして今回、コンクールという状況での演奏(つまり、『試されている』)であることを考えると、ダブル使用は避けることができないのかもしれません。

できること自体、演奏者の必要アイテムとも思います。

タッカのリズム(スキップ)とともに、正確な打ち込み練習が必需のようです。

・・・・・・・・・・・・・・

そうそう、タッカのリズムを忘れるところでしたやんか””汗

メッチャ、重要!!

Aからの主旋律でんな。

主人公であり、バックアッパーでもあり・・・

一曲を通して、審査内容を大きく左右するモチーフです。

(つづく)

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2008年2月 5日 (火)

課題曲解説 ブライアンの休日(3)

<ブライアンの休日>

さあて。

いよいよスコアを開いてみる。

"Brightly"

最初の表示記号。これが作者側から見た演奏意図、ですね。

それも一番大きい意味でかかれています。

速度には幅を持たせ自由意志を促す。

「任せますからそれぞれのバンドに一番適した演奏にしましょう」

そう言っているスコアのようです。

・・・・

4拍ごとに出てくる発射音(笑

この発射の仕方、、、

音の作り方、目指すイメージ~けっこう難しいよ。

これは、たとえばその場から四方に広がるタイプの音じゃなくて、例えば、、、

『クラッカー』『ピストル』・・・

瞬時に、前に押し出す。

一発目のアタックの中心になりそうなのは、シンバルかな?

前に前に・・・

そうやってイメージを作る必要がありそうです。

・・・・・

一拍目の裏からのペット、ボーン。

突撃しないように(笑、、

戦争や挑戦、といったイメージでかかれた曲ではありませんから。

『ブライアンという架空の人物が彼の休日を心から楽しんでいる様子』

それがコンセプト。鋭すぎる速いだけの十六分は邪魔です。

作者が書かれているように、楽しくいきましょうね。

(つづく)

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2008年2月 3日 (日)

課題曲解説 ブライアンの休日(2)

<ブライアンの休日>

今回、初めて課題曲DVDを購入しました。

んん、、モノスゴイ(笑、、

大阪市音楽団の、没頭の姿。。。

ナマナマしいので鳥肌が立ちました。

つくりの丁寧な、それでいて大迫力の好演。素晴らしい!

市音のみなさん、発展を祈っています。

////

さて、その演奏。

課題曲Ⅰ <ブライアンの休日>ですが、冒頭からいきなり始まってしまいました。

一応、身構えて聴き始めたのにもかかわらず、不意を突くイメージ。

あれ、これっていつか体験したフィーリング。

たしか、ぼくが高校1年生のときの京都府吹奏楽コンクール??

あ、思い出したっ!

・・・・

ぼくのフィーリングに残っている、あの瞬間・・・

1974年8月、京都会館で聴いた、、洛南高校吹奏楽部の『高度な技術への指標』!!

早々に出演を終えたぼくたちは、幸運にもこの年の洛南を聴くことができたのです。

・・

クラリネットを始めてまだ3ヶ月のぼくには、まだまだ何が何だかわからなかったころ。

くらい付くように、二階席からステージに聴き入っていました~

その出だしのイメージ。

唐突のアタック。ホーンセクションのオブリガート。

カウンターパンチだった。

・・このDVDを聴いて、その時の記憶が鮮明に甦ったんです。

////

『高度な技術への指標』(河辺公一さん作)の場合もそうでしたが、今回の課題曲Ⅰ <ブライアンの休日>も、作風は『ショウ=チューン』でしょうか。

「さあ、楽しいことが始まるよ」、ですね(^^)

音のメッセージで、それを告げる、がこの曲の最初の仕事です。

(つづく)

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