2007年5月29日 (火)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(32)>

<マーチ「ブルースカイ」>

いよいよ、エンディングに向かって、GO!

・・

最後まで、モチーフの多いマーチでしたね。

かっこいい、しびれるマーチです。

最後の仕上げ。

聴く方々に、最高の印象付けをしてあげたいです。

・・・・・

基本は、音程とフレージングだと思う。

そのあたりは、これまでに書いてきたとおりです。

ここで改める必要もないと思います。

メリハリ、対比、アタックの精度。

リズムの正確さ、フレーズの進行。

このあたりを基礎トレーニングできるかどうかです。

『合奏をして、みんなで合わそう、そうすれば合う。』

そういう考えもあろうかと思います。

間違いではないでしょう。

でも、それは十分に個人練習でリズムトレをしてからの話。

この曲の譜面を使ってリズム変奏を十分に行なってください。

・・

『フムフム、なるほど。』

ほ~、、、分かってくれましたか!!

『はいはい、分かりました。・・・ほんなら、みんな、合奏するで。』

な、な、なんでやねん(怒)

わかったんやったら、ちゃんと基礎トレやってくだされ(涙。。。

といっても、多分、10校に1校もしてくれないんやろうな、と思います。

しかし、その10校に1校が地区を勝ち抜きます。

そして県大会の上位に。

・・評価は正直です、学校の中と違って実力本位です、現実社会は。

ごまかしはききません。

・・・・・・・・・・・・・・・

最後の小節。ピッコロ&1stフルートの音譜が、ない、、、

この理由は、作者の高木先生曰く。(直接、本人からお聞きしました)。

『大人のしゃれです。』

参考演奏の指揮者、秋山和慶先生の問いに答えて、高木先生がそう言いました。

すると、秋山先生は、、、

『そうだったの~?!!』

と答えられたそうです・・

・・・

最高音部でのしゃれ。余裕を見せられたのですかね。

その抜き方。なぜか、ピッコロマーチのエンディングを思い起こしました。

、、、力強さが魅力のマーチ。

しかし、優しい隠し味がここに。そうやって終わるわけですね、この曲。(もっと聴きたぁいッ、、、)

その休符。

聴く人をとても思いやった部分ではないでしょうか。

攻めだけではない、意図された音楽最終楽章。

作者と直接お会いしているぼくには、それがなぜなのか分かるような気がします。

この曲自体、思いやりのある、優しい紳士、でもあるのでしょうね(^。^)

(マーチ「ブルースカイ」、解説終了、ってか、おもったまま書かせていただきました)

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2007年5月28日 (月)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(31)>

<マーチ「ブルースカイ」>

Hから、あたりの最大の注意ポイントは音程が上らないことだと思います。

音を抜けさせようと、無意識に音程を上げ勝ちになってしまいそう。

これは金管を中心に全パートにその傾向がでてしまいそうです。

ホルン、ボーン、ペットはもちろん、木管にも注意していただき、正確なピッチのままでエンディングに突っ込んでほしい。

勢いのあまり、一拍目のアタックからすでに音程をはずしやすいと思います。(笑

まぁ、気持ちはわかる。。。

これはある程度仕方がないといえば、仕方がないのですが、、、汗

音程の上ずりは、不安定印象を与える一番の原因ともなります。

それだけは避けたい。

・・・

たとえ話をひとつ。

ご存知のかたは相当、○○○○、、のかたなのですが(笑、、、

元、読売ジャイアンツの江川卓投手が現役のころ、彼の剛速球は浮き上がったのですが(知らんひと、ゴメン)、その、浮き上がる分だけ低く投げていたそうです。

で、なにを言いたいか、わかっていただけたようですな?

(ハァ、よかった。)

ドン、と落ち着いて音程ラインぎりぎりの低めをねらうのもいいかも。

・・・

1拍目のアタックと、シンコペのアタマの音。

これをしっかりさせ、八分音符をスタッカートでアプローチさせ並行対比させると、このあたりのメイキングがしっかりすると思います。

・・・・・

それと、二拍三連符をどう扱うかの問題。

どんな風にしたらいいと思いますか?

これは、ぼくにはわかりませんでした。判断が分かれるところ。

優しく粘るか、フレーズを押してしまうか。

そのあたりだとは思いますが、はてさて。

・・

エンディング。

やっとここまでの感あり(あんたも、そうなの?)

は~ん。。。

(爆)

それは、また今度。

(つづく)

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2007年5月27日 (日)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(30)>

<マーチ「ブルースカイ」>

前回からのつづき。

・・

G5小節目とG6小節目。

それに、H5小節目とH6小節目の、それぞれ3拍目。

大きなスケールのアクセントがあります。

文字通り、合奏全体の縦割りを大きく行なった、『バーン!!』です。

ここのところは、作者がかつて聴かれたフレデリック・フェネルさんの演奏からインスピレーションを受けられたものだそうです。

高木先生自身からお聞きしました。

長い間、温め、ひたためられた草案なわけですね。

気の入った、演奏の出来を左右する、キメのアタックの実現。

そのためには打楽器の衝撃的響き、効果を活かしたいところ。

気を引き締めてかかりましょう。

・・

さて、ここではリズムをどんなまとめ方をするか、ですね。

まず、ここが2小節繰り返されるシンコペーションの要所であることは考察すべきでしょう。

一拍目のアタマを全体のアタックで突っ込んでおいて、すぐ裏からのシンコペを(ボーン&スネヤが)キメ打ちする。

まず、そのリズミックな醍醐味を味あわせる。

そのうえで、改めて3拍目のユニゾン・アタック!!

これで完璧にノックアウトしちゃうんですな(笑

・・・・

文字表現だと、とっても難しいけれど・・

ズ バ / ー バ / バ ー / ー ー /

まず大切だと思うのは、1小節中、音の途切れ目を感じさせないようにすることだと思います。

1小節間の1フレーズを押す、ということです。

つまり、『 ズ 』や『 バ 』と同じレベルの存在として『 ー 』を取り扱う方法、かもしれません。

各小節、4拍目の音の処理方法。

アタックの音の『ダ!』の作り方、精度。

また、どうやって音を残し、切るか。

その研究もして見たいところですね。

・・

アクセント&テヌート。

全体主義的な言い方ですが、その奏法がすべてのパート、各楽器の音から感じられるテュッティでありたいものです。

(つづく)

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2007年5月25日 (金)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(29)>

<マーチ「ブルースカイ」>

H~

ここから各パート、いっせいに仕切りなおし。

つまり、今までやってきたオブリガードや主旋律の役目を一変させ、旋律の一斉行進に転じる。

ここが、この曲の力、その源泉。

ノウハウを感じる。

徹底した『 攻め 』を行なうわけですね。

そうやって徹底的な仕上げ、城の完成を目指すわけでしょう。

ロングの「スコーン」という直線美。

アクセントのメリとハリ。

スタッカートの輪郭とアタックのキメ。

それらの総合的完成度・・・・・・・それが競技である吹奏楽コンクールの審査ネタなわけです。

・・

さて、ここでエピソードを一つ。

先日お会いした折、高木登古先生からお聞きしたことです。

ユーフォをやっているある中学生から、このように質問されたそうです。

『 Hから、なぜ私たちはチューバと一緒に四分音符なのですか? 』

・・

それはね(ここではぼくの意見として答えさせていただきます)、

~それは、ここでは四分音符のキザミそのものが最重要だからです。

ユニゾンでバンバンいく旋律。

それを孤立させないために(そういう表現があてはまるかな)、四分のリズムこそが必要なところ。

いや、必要というレベルではなく、なければ曲が成立しない。

だからチューバまかせではなく、中低音のバリトン楽器に重責を与えているのではないでしょうか。

チューバともども、透き通ったアタックに期待します。

軽やかで元気な拍。それは人間の脈、です。生命そのものといっていい。

生きていてよかったって、聴いているひとたちに思わせる行進にしてね。

(つづく)

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2007年5月24日 (木)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(28)>

<マーチ「ブルースカイ」>

H~

もしぼくが、この部分の演奏に加わったら。。。

多分、フォルテッシモでは吹き続けない、かも。(笑

だって、面白くないもん。(ーー);

たしかに、音量が必要ですから、その部分では協力を惜しみません、、、

でもね、ず~っと同じ音量でブリブリはいや。

どうせ吹くんだったら、もう少し考えたい。

・・

最初の小節。

3拍目ウラからの八分音符。

おなじく次の小節も、その次からも、もしぼくがクラやサックスだったら迷うことなく、ほぼすべての八分音符をスタッカートにしてしまう。

(アクセントつきの、それでいてすっきりしたアタック奏法、かな。)

それは、自分の存在を、表現の粋(すい)を尽くして、この曲に寄与したいと思っているからです。

だからこそ、自分ながらのベスト演奏をすると思います。

ぼくの場合それは、ここでは『 スタッカート 』なのですよ。

・・・・

いいリード。

大好きな、一番のリードを、一番大切な曲の本番には使いたい。

そして、この曲の出来上がりを最高のものにしていきます。

『このリード、大切やから、今回は使わんとこ。』

『相当気に入った演奏会(楽団)でだけ、一番のリードを使おう。』

リード楽器は、けっこう皆、そう思っている。。。

じつはオレもそうだった。

ある楽団では、とうとう最高に仕上げたリードは一回も使用しなかったこともあるんですよ。(汗

う~ん、みなさんは学校での活動、どう??(爆)

・・

最高にいい部活。

一方的には叱られない、いやな目にあわない安心の環境。

それであればこそ、人間は最高のパフォーマーになるのだと思います。

よろしくたのみますよ、ミナサマ。

(つづく)

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2007年5月23日 (水)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(27)>

<マーチ「ブルースカイ」>

同じところ。

G~

またまた、スネヤの独壇場かな??

ここでは、すべての楽器が拍の表で打っているため、結果的にスネヤだけがそのリズム対比に回っている。

これがスゴイ大切。

一拍ずつ、スティックを高めに上げ、自己アピールするくらい(笑)がいいかも、、、

まぁ、それが技術的にできるのがどうか知りませんが、わしゃぁ。。。

↑ い、いかん!ガッコのセンセに怒られる(大汗。。)

なにせ、一人でこなすんですよ、全体の統括本部長を。

かっこいいねぇ☆

・旋律組(ペット、ボーン、アルトクラ、オーボエ、テナーサックス)

・2拍目からの対旋律組(アルトサックス、ホルン)

・木管グループの三連符組(フルート、クラ)

・四分音符組(ファゴット、バスクラ、バリサク、ユーフォ、チューバ、弦バス、ティンパニ)

つまり、この4グループの動きを統制する役割までも感じる重要なロールです。

・・・・・

①旋律組

フレージング。

この場合は、ブレスをどこで行なうかによっても大きくアーティキレーションが変わってしまう。

重きを置く音、伸ばす音。

特に短くなってはいけない音と、早くハイってはいけない音の区別、判別をしっかりさせておくことだと思います。

その申し合わせを指揮者と演奏者とで合意させ、互いが納得し、確実に曲想を実現させることだと思います。

②2拍目からの対旋律組

符点八分音符と十六分音符、そして三連符。

この聴かせ方。それによって、どれだけ評価が変わってしまうことだろう・・・

けじめも必要。音を出す前の待ちうけを確実に行なえるよう、統一されたタイミングで発音できる訓練が不可欠。

③木管グループの三連符組

1拍目の粘り。そのなかでも最初の音を十分に聴かせ、その次の音がすべらないよう、リズム変奏で訓練しましょう。

つねに各小節のアタマのアクセントを意識して拍を進行させること。

④四分音符組

ここも小節のアタマのアクセントが重要。その意識が曲を変える。

淡々とした進行ですが、この四分音符が曲の命の源です。

(つづく)

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2007年5月22日 (火)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(26)>

<マーチ「ブルースカイ」>

G~

ここもモチーフが多い。

多彩なアイディアが秘められている。

きらめき、ひらめきの宝庫。そのような解釈をすればいいと思います。

・・・・

パート別に少しすすめたい。

トロンボーンから。

音域が高いよねぇ。。。

ほかの金管群とかを見ても、ボーンほどでもないみたい。

では、なぜ??

これはぼくの解釈ですが紐(ひも)解いて見ます。

・・

それは、音色ではないだろうか。

作者はボーンの音、響きでクライマックスにつなげる部分を演出したかったのではないだろうか。

音色重視であれば、つまり作者の感じる『 主題 』は、ボーン以外にはなく、その音色に変わるものがないと判断、ということになります。

それは、この段落が終了する、Hまで続きます。長い主役の座、ですね。

また、1stトロンボーンには高木先生からのプレゼントかな。

連盟の音域基準を半音超えている、とのこと。

(このことは作曲の高木先生から直接、聞きました)

いわば腕試しともなった、G8小節目の3拍目。

ラッキー!!

このHi-Fisで、曲のなかで最高の見せ場をつくってやれる。

ここは、安心して音出ししていい。

オーボエ、テナーサックス、アルトクラ、ペットたちと一緒に変化するコードなので、彼らと一体化させればいいわけです。

無理をする必要はなし。ましてや音量で勝負しようとゼッタイに思わないこと。

大切なのは、あくまで『 存在感 』のほう。

それが、ボーンの1番吹きの使命だよ。

うわづらず、ふらつかず。音の本体を響かせるようにして・・

堂々たる主張、音程のど真ん中のストレートをぶちかます。

・・・

フルート&ピッコロ、そしてエスクラ。

まさに主役。腕がなるなぁ、、、うれしいやろ??

ほなら吹いてみぃ?がんばれ、ホイ。

ただし、クシャラ、ホシャラ、ショシャラ、ピシャラと言わさんように(笑

高音楽器の弱点が出てしまいそうなパッセージであることに最大限に注意するところです。

・・

B♭クラ。

クラリネットの音域は、主に3つに分かれている。

高・中・低。

それぞれに響きも違うし、アンブシュアの幅・深さ・張りなど、それにあわせて微妙に変化させることが要求されます。

そのことを、この作者は多分、ご存知のようです。

1番の音域=高・中。

2番の音域=中・低。

3番の音域=中・低。

このようにまとめた漣(さざなみ)。

このパッセージワークは、そのままリズム変奏させることで、中学高校生の格好の学習材料になるのである。

う~ん、、、高木先生。クラリネットをかなり勉強されていますね、これは。。。

(つづく)

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2007年5月21日 (月)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(25)>

<マーチ「ブルースカイ」>

Fの7~8小節めまで。

さぁて、ここの場所の仕上げ。けっこうまとめにくい。

まずは7小節目。

二分音符をイメージし、アタックに少し重きを置いて推進、という方法はどうだろうか?

どう?なんて、ぼくには珍しい他人まかせ(笑)

大きく分けて、4つほどのモチーフがあり、それぞれの特徴を華やかに打ち出す・・・

そういう目的、意図が感じられる仕上げ方をしたい。多少、主張の仕方に差がでてしかるべき、かな?

そのほうが個性も発揮でき、終盤戦の迎え方、タイミングにも趣向が凝らせるのかもしれない。

いずれにせよ、ここでは『個性を最大に出せ』がコンセプトになります。

そして8小節目。

いよいよ『タイミング』を図るとき。

なにのタイミングなのかが分かるだろうか?

マーチング、ドリルをやっている学校バンドならば大体、予想できると思います。

ここは、半歩行進からメジャーのホイッスルが鳴り、再度前進するところです。

(このことは、ritするかどうかにかかわりません)

その瞬発力を蓄え、やや後ろに重心をかけながらタイミングを「図る」わけです。

かかとをやや上げ、つま先にかけて突っ張り、だんだん前のめりにしながら前進のときを待つ!

この感覚・・・

これは、実際に歩いていないスクールバンド、それに学校の吹奏楽部時代に歩いたことのない一般バンドのおじさん、おばさんたちには一生、理解できないで終わることだろう(ーー)。

かわいそうに。。。

G~

終盤。出だしが曲の成り行きを左右、、、一考を要するところ。

Gからは少し先を急ぐことも出来るし、逆に重心をしっかり残しながら足取りをそろえる方法もあるだろう。

その辺は自由解釈のきくところ。

・・つづきは、お楽しみに。(^^>>>

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2007年5月13日 (日)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(24)>

<マーチ「ブルースカイ」>

さて前回の『 000 』、なんだかお分かりの方がおられたらメールください、、、

(まぁ、それはないか、、)

・・

よく吹奏楽指導者が言いそうな、(考えられる)答えとしては、

音程あげんかい・音量もあげんかい・肺活量・腹の力・体力・やる気・顧問の帝王学・吹かんかい(意味不明)・息の力・精神力・ベルアップしろ・・・

~ふぅ、、、こんなところで止めとこ。(汗

みんな間違い。でたらめ。

連中のウソにだまされてはダメだよ。(爆)

・・

で、回答の一例。

①音のカタチ(音形)を整備することで浸透性を高め、最少量の音量でも聴衆に認知されやすい音の「質」を作ること、です。

もうひとつ。

②アタックの音の出だしのクリア感を研究して、それを同じ(該当する)パート全員のなかで徹底させること、だと思います。

要は、ダイナミクスだけで処理される箇所ではなく、どちらかというと、マルカートの探求が正解に近いのではないでしょうか。

また、クレッシェンドの重要性、各拍のアタマの音の押しの必要性、粘りのある曲想の構築。

これらを合理的練習によって体得することだと思います。

・・

同じところ。

コードのトーン変化をさせている木管やホルン。

この意味は、次に控えている展開部への橋渡し、ブリッジのようなもの。

単なるロングだと思ったら大間違いの解釈になってしまう。

つまりイメージを徐々に張り巡らせながら、期待感を高める重要な役割をしていることにぜひ留意してほしい。

そして2拍ずつの変化の都度に場面変換がされ、スケールアップしていく。

(つづく)

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2007年5月12日 (土)

2007年度全日本吹奏楽コンクール課題曲解説<マーチ「ブルースカイ」(23)>

<マーチ「ブルースカイ」>

F~

5小節目アウフタクトから始まる、中低音の進撃。

もちろん、ここはGからの展開部を導引する重要なところ。

中低の役割は、からくり人形のいわば歯車であり、戦車のキャタピラ、かな。

(キャタピラのこと、分からんひとは調べてや。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんだか、この中低音のコード進行(Fの5~6小節目)で、作者の一番好きなことが発揮されているような気がする。

明るい未来の暗示、上昇志向のイメージ。

それも2拍ずつの展開なんですよ。

その単位での推進が、なんだかワクワクさせる。

・・・

もし、よくあるような力強い、だけの押しなら、ここまでのものは感じないはずです。

そうではないポテンシャル。

精魂がこめられ、何年もかかって築かれたコードの要塞(ようさい)。

その丹念に積み上げられた、いわば「城」の設計図面を垣間見られる部分だと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・

Fの5・6小節目、Fg(バスーン標示)、Bcl、Bsax、Trb、Eup、Tub、StB。

mfでの勝負。それが指定されています。

譜面このままの読み方だとTpに負けてしまう、って感じませんか?

じつは、ぼくはそう思っています。

たとえばペット6本がガンガンいくバンドであれば、先ほどの中低音がどんなにがんばっても、音量的には太刀打ちが出来ないと思う。

作者も、勿論、そのことをお分かりなんですよ、心配しなくても。(笑)

それでいて、フル演奏するペットに負けないようにするには・・・

それは、000です。

(つづく)

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